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【雑記】6年前の化石(伝承アイク)に神速4とエンゲージを付けた男【FEH】

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何だこの神スキル

 

テンクーコングです。年末付近の末期のようなキャラ選、加速する戦闘前固定ダメージ環境にお手軽な行動停止とんでもない状況になってきたFEH
しかしそこに新たに投入されたエンゲージシステムと新スキル「神速4」があまりにも画期的過ぎる物だったため今回はこれらを紹介。特に神速4はこれまでとは全く異なるスキルと言うのもあって継承に迷っている人も少なくないはずなので、何かの参考になればと言う名目も兼ねて書いていく。

 

 

そもそも神速とはどう言うスキルなのか

神速

戦闘中、敵の速さ、守備-4、自身が受けた範囲奥義のダメージと、
戦闘中に攻撃を受けた時のダメージを30%軽減
追撃の速さ条件を-25した状態で
追撃の速さ条件を満たしている時
(絶対追撃、追擊不可は含まない)、
戦闘中、【神速追撃ダメージ◯%】を発動
(○は、自分が2回攻撃でない、かつ
追撃ができない時は80、それ以外は40)

【神速追撃:ダメージ〇%】
自分の通常の追撃の直後、さらに追撃が発動する
神速追撃で与えるダメージは通常の攻撃時の○%
(自分が追撃できない時は、通常の追撃のタイミングで発動)
(神速追撃は追撃として扱い、
「ダメージを〇〇%軽減」等の対象となる、ただし、
追撃不可、2回攻撃の効果は受けない)

速守-4
ダメージカット
相手より速さが20負けている状態までならば「神速追撃」発動
神速追撃
元々追撃が出る相手なら計3回攻撃になり、追撃直後に追加攻撃
元々追撃が出ない時は通常追撃と同じタイミングに追加攻撃発生
計3回攻撃以上(連撃含む)時の追加攻撃は通常の40%分のダメージ、そうじゃない場合は通常の80%分のダメージ

要は「速さ-20負けまでなら少し弱めの見切られない絶対追撃が出る」と言う感じのスキルである。
そして「普通に追撃が出るほど速ければかなり弱まった3回目の攻撃が出る」スキルでもある。

 

何故アイクは相性が良いのか

 

少し弱めの見切られない絶対追撃」か「かなり弱い3回目の攻撃」と言う両面を持つこのスキル。この2つの効果の使い方は似ているようでかなり異なる
まず前者の効果で利用する場合は「外から盛って相手の追撃を防ぐぐらいなら可能だが、自分で追撃を取るには難しいキャラが使う救済措置」もしくは「絶対追撃では一歩届かない速さのキャラが持つ"絶対"絶対追撃
対して後者の効果は「自力で追撃が出せるキャラが更に攻撃回数を稼いだり、おまけで出せる攻撃」と言う具合。

 

そしてが使うとなるとまず間違いなく前者の方になる
自力で追撃を通すにはかなり難しいが頑張れば追撃を防げると言う条件には正にマッチしており、度重なる神竜の花のアップデートにより強固となったHPと守備もあって冒頭のように風クロードの滅殺をギリギリ耐えながら神速による追撃で撃破が可能になる。このついでで、追撃が(凪の影響もあり)取りにくい故に硬いクワシルやその他多くの高速アタッカーも倒せるという点で汎用性との両立にも繋がる
追撃が出ない事による火力不足を補いつつ、カット抜きでは耐えられない最新キャラとは違う旧キャラの特権を明確な強み、個性として存分に活かせる

 

実際にエンゲージと共に神速を付けてからは今までとは見違えるぐらいの安定感が手に入ったように感じる。
特に目立って変わった点としては攻めからでも明確に崩す手段が生まれた所。奥義加速スキルを持っていれば神速追撃時に蒼天空を繰り出せるため、受けるだけでは過労死しそうなシチュエーションでも攻めて数を減らしつつ体力回復で万全に受けられる状態を作り出せる
基本的に飛空城で運用する際は凪を想定した速さガン盛り運用なので3回攻撃になる事もそこそこあるが、これはこれで1戦闘で2回天空が出来て強力。強化増幅4があれば最大級のステ盛りを実現出来るので再PUがあれば確保して完成させたいところ。


クワシルもこの通り。追撃さえ取られなければ耐えて仕留められるが、一方で反撃不可には弱い。

 

このように中速系(特にHPの高い旧キャラ)であれば分かりやすい強みが出せるが、一方高速キャラだと扱いの難しいスキルとなる。特に大多数の高速歩行剣は神速を持った所で独自の強みは発揮し辛い

理由は単純。元の持ち主である紋章士マルスに勝てる要素がほぼなく、かつ他のBスキルを捨てるメリットには至らないから。
の奥義「スターラッシュ」は神速追撃の「4(8)0%分の追加攻撃」と言うのを通常の倍率で繰り出せると言う驚異的な効果を持っており、たかが40%分のダメージしか与えられない他のキャラが使っても当然性能は見劣りしてしまう
だったら追加攻撃を諦めて耐久を更に盛れる物か、或いは奥の手や理見切りなどの与えるダメージに反映されやすいスキルを付けた方が雑に強い。神速にも一応ダメージカットはあるが倍率は30%と言う点もあまり活かしづらい理由の一つ

 

じゃあ高速系は全く採用価値がないのか?と言われるとそう言う訳ではなく、例えば車懸を搭載した高速近接キャラが3回攻撃目の攻撃力でも車懸連発であれば倒せるとか、或いはのように攻め立てで三連撃が出来ると言うような目的さえあれば問題なく採用できる。
この目的がいまいち定まってない状態だと他のスキルの方が強いとなりがちなだけで、しっかりとした採用目的があるならば今までのスキルにない独自の強みを発揮できる事は明確に伝えておきたい。ただその対象は歩行系よりはダメカ半減系のBが持てず、かつ攻め系スキルが充実した騎馬、飛行が中心になりやすい。

 

個人的に付けたら面白そうなキャラ

・中速剣:神装アイク/神装クロム/パリス/樹/スカサハ/神装セリスなど
・中速槍:比翼エフラム/総選挙ディミトリ/クーガー/フィヨルムなど
・中~高速斧:ジスト/オーシン/エキドナ/ファーガス/総選挙アイク/リンカ/ヘルなど
・中速攻め系:ヴァルハルト/ケンプフ/通常ディミトリなど
・一部ステ盛りスキルが付けられないキャラ:総選挙アルム/アイオテ必須の受け飛行など
・攻め立て系:つばさ/海賊ネサラなど
・特効持ちの騎馬、飛行系:総選挙クロムなど
・特殊例:ディアマンド

※あくまで一例であり全てのキャラを載せている訳ではありません。

 

ざっくりと挙げるならこの辺。特に中速の旧キャラは大体と同じ感じになるので使い勝手はかなり良くなるだろう。剣で言うと総選挙錬成と同じタイミングで来ながらステ振りの関係上ハズレとして揶揄されがちだった樹はまさに神速が最高の救世主となる。これに備え、エンゲージでのキラー、車懸まで揃えれば物理戦闘や竜相手の対面性能は飛躍的に上昇する
また、配布されたばかりのファーガスや錬成が強力なオーシン、ジストなど地味に斧使いに神速の適合者が多かったりする
槍は適合者が少ないが、アスク算を持つディミトリ&クーガーや特効持ちのエフリオはエンゲージや車懸との併用でかなり攻撃的な性能に変貌する。

 

中速の攻めキャラの場合は殆どが信用できなくなった絶対追撃の代替手段として活用するケースが殆どで、特に通常ディミトリはダメージカット半減、攻撃版アスク算を持ち合わせているため高い適正を誇る。キラーがない点もエンゲージでカバー可能でいまいちな使い勝手をようやく補えるようになった。

 

一方それら以外の神速の使い手となれるキャラは特殊な事情や武器の特殊性を買われて使うパターンが多い
総選挙アルムは本来の速さで言えばそこまで遅くない方だが、Aスキルが専用でステータス補正が入らない覇神断竜剣で縛られているため見た目のステータスよりも遅いと言う弱点がある。ここを神速で補う事で追撃が取りにくいという最大の欠点が補われ、使いやすさを一気に上げる事が出来る

このように何らかのスキルでステータス補正が入らない物を強制させられるキャラの追撃補強と言う意味でも神速は便利で、受け飛行系もアイオテで速さを上げる手段を潰されている故に神速が良い噛み合いになるという訳である。

 

ディアマンドは速さ的には立派な中速キャラ(花振ったなどとそれ程変わらない)だが事情は大きく異なり、持つ神器の効果が互いの追撃判定を+20高くしてしまうと言う物で、普通の型だとまず自分から追撃を取れない
そこに実質-25分判定が緩くなる神速を採用すれば+20と相殺されて追撃に必要な値は通常の-5に。つまり同速以上であれば神速追撃と言う形で追撃が解禁されるようになれる。その上で相手には一方的に+20分の速さを要求させると言うジャイアニズムの極みのようなキャラが出来上がる

ただし、他の神速追撃と異なり自分の速さを少なくとも相手と同程度には高めないと追撃が出ないと言うのは痛い。相性は間違いなく良いが、使い勝手が良いかはまた別の話である

 

斧アイクも少し特殊な例で、こちらはウルヴァンの攻め立てられが実質の追撃不可である点を活かして神速の許容ラインを大きく伸ばせるのが特徴。事情としてはの例に近いか。
しかし活かせるのはかつて流行った回避を用いる速さ特化型の方で、速さ関係のスキルを積まない型では全く活かせない。逆にかつて回避を運用していたのであればその上位互換的な存在として扱えるだろう。

 

特効持ちのキャラは3回攻撃を通せるようになる事であと一歩足りなかった火力の底上げに役立ちやすい。雑に総選挙クロムに持たせるのは強いが、理の蛇毒や干渉などの選択を捨てる事になるのは悩み。
攻め立て、特効持ち、ダメカ半減スキルに欠ける飛行と言う観点でつばさは噛み合いが非常に良い。迅雷運用に拘らなければ車懸で更にダメージカット無効も通せる

ただし近接で有用な攻め立て武器は他に海賊ネサラぐらいしか居らず、その神速で埋めると再移動が消えるのが大きな痛手となる。なおこれは大半の獣の障壁の一つで、折角継承出来るのにも拘わらず適正者が少ない

 

使い手に相応しい条件を満たしているが他のスキルの方が優先度が高いケースも当然存在する。
エーデルガルトは良い例で、適正は高い方だがメジャーな型は爆風を搭載する関係上救援4や他の火力系Bで運用した方が使い勝手が良く積んでいる余裕がない。他にも2回攻撃武器持ちのハーケンには火力が盛りづらくいまいち扱いづらい。

 

サンプル

 

エンゲージ効果(キラー)の感想

これまで七色の叫びやアスク等の鼓動効果などで救済的試みはあったが、やはり武器に付いてるのと付いてない事で生じる差が埋まらないがために遂に投入されたと言えるこの効果。
これで誰もが始まりの鼓動で即奥義、4カウント迅雷、3カウントのマップ奥義に2カウントの車懸などの強力な奥義を振り回せるようになったのは言うまでもなく多大な影響を与えている

中にはキラーが重複出来たりバランス調整でキラーが付かなかったキャラが完成形に至ったなんて言う仕様の闇もあるが、杖のキラー同様1よりは少なくならないと言う点やキラーが付く事その物がない状態に比べて大きく強化されているに等しいので救済措置としてはかなり良い線を行ってると思う

 

にとっては錬成当初からの悲願だった蒼天空を2カウント化させられるようになり、ようやくスキル枠を埋めず天空を(拍節などで阻害されない限りは)毎戦闘反撃で繰り出せるようになった。地味にこのキャラもキラー重複だが蒼天空が3カウントで実質腐りきってたためエンゲージによってようやくキラーが存在意義を発揮し始めた
実はエンゲージ効果を見た時には真っ先に思いつき、その時は「今更そんなに強くないやろ...」なんて思ってたが、これに神速まで付いたがために結果としては想像の倍以上は強くなった

 

一方、今後増えるエンゲージ効果の恩恵には肖りにくいのはそれはそれでマイナスとも呼べるので何とも言えない。伝承アイクが紋章士アイクのエンゲージと相性が悪いなんてパターンも全然あり得る。

 


マルスエンゲージで強化した神速型アイク。信条の奥義加速付与で反撃即天空、激突で+8以上の攻速を確保可能。これ未満の秘奥では数値不足。

 

神速の継承制限について/総評

高速型を強化するスキルばかりで存在感が非常に薄れていた中速近接のキャラへの救済としての側面を強く持ちながら、噛み合えば中速型以外でも独自の強みを引き出せる魅力的なスキルとして登場した神速。
これで色んなキャラの可能性を見出せるようになった...ようにも見えるが、実は案外そうでもなかったりする。と言うのも、中速に属するキャラには重装、そして歩行ではあっても竜である事も多くそしてこれらには残念ながら継承出来ない

 

特に護り手を貫通する超火力持ちだったり、護り手その物を発動させない防衛神階が居たりなどで耐久値がそれ程高い訳ではないために耐久が高い鈍足重装に席を奪われがちな中~高速重装へは正直継承出来ても良かったと思う
慧眼隊形では追撃しきれないシーンもあるため、これまで歩行よりはマシぐらいのポジションだった中~高速重装は再び立場逆転して苦しい状況に陥ったように思えてならない

 

とは言え新スキル兼救済スキル、かつ壊れレベルではないために簡単に誰でも使える訳ではないと言うのはかなり面白い
追撃系は重装が消え見切り追撃が主流になって以降一強で速さVSカット無効を用いたワンパンになってしまっていたのが面白みに欠けていたため、ここで見切られない新たな要素を出すというのはよく練ってきたなと感じる。しかもそれを鈍足は扱えないようにしているのはかつての重装時代の二の舞を繰り返したくないという経験が活きている証拠であろう。とは言え重装以外の鈍足は普通に不遇キャラが多い部類だが...

 

個人的には何よりあの伝承アイクが有象無象の最新キャラと殴り合える程度には息を吹き返したと言う感動と衝撃で未だ興奮が冷めやらぬ状態でいる。それも螺旋天空ワンパンで縛鎖で使えるとかではなく飛空城のエースとしてと言うのが最高
いつ来るかも分からない2回目の旧伝承強化や新ラグネルの前に現状のまま性能を底上げできる物が同時に来たと言うのは本当に嬉しい。出来れば当時から実現して欲しかったが今来て実用に足るというだけで十分。戦闘前ダメージ環境である以上受け自体が逆風だが、勝てる相手が一定数居る時点でむしろ恵まれてる部類だろう

そこにエンゲージ効果の登場もあって暴走アイクや神装アイクの実質的な下位互換からも完全脱却し、むしろ今こそが本当のRemixとすら言ってしまえる。これで近い内に来るであろう混沌ラグネルの錬成共々紋章士アイクの登場までしっかり戦ってくれるに違いない

 

のように今まで環境的に厳しかった中速キャラを好きで使っている人はまず継承して損はない。奥の手を切っても全然構わない
魔器で増殖もしやすい部類のスキルなので手持ちに中速が居たり、神速を活かせる程強烈な攻撃性能を持つキャラが居るなら色々継承して新たな感覚を是非とも体験して欲しい

 

 

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