伝承エリンシアに阻まれ続けた男、テンクーコングです
今回は一時代を築いた闇ユリアを筆頭にネームドキャラが多め。
一方でこれまで半端な性能で留まっていたニケ、そしてあのジョージも遂に武器錬成。
果たして今回の当たりは...?
武器の解説欄では
青で新規に付与された効果を、
緑で錬成前から強化された効果を、
黄緑で特殊錬成の効果を
赤で錬成前から弱体化した効果を書いていく。
また考察は基本的に飛空城を中心とした視点で、記載しない限りは闘技場、決闘視点でない点は留意。
※掲載当時の環境を反映した物で、今後追加されたスキルに関しては一切考察の範囲外なのに注意。
通常錬成枠
リシテア(年下の優等生)
ハデスΩ |
HP+3 奥義が発動しやすい(発動カウント-1) 自分から攻撃した時、または、 |
・キラー
・攻めれば攻速+10
・奥義が2以下なら攻速+7
→合計攻速+17
・攻速弱化無効
・速さ参照固定ダメージ
・速さ魔防の凪
・攻撃奥義の奥義強制加速
斧アイク全盛期時代に登場した赤魔で、不動の姿勢を持たずして斧アイクを捻じ伏せられると言うインフレの予兆とも言うべき凄まじい火力の持ち主として登場。
その後に総選挙版が登場するも、こちらが持っていたキラーがない点から評価はむしろ総選挙版よりも高かった。
だがリヴスラの登場で火力だけでなく機動面まで上回られ、斧アイクや回避剣からリシテアの不利色であるマルテによる受けが主流となると完全に姿を消した。
その後(錬成総選挙含む)のリシテアは攻速特化だがダメカ対策なし、紙耐久、(双界版以外は)中射程と言う点が共通しており、攻められるのは勿論待ち伏せで対処されたり、なんなら普通に受けられたりなどで双界版であるリシルテ以外はあまり活躍している印象がなかったが、結論から言うと今回もいつものリシテアの域は出なかった。
ダメージ自体は上がってるし強制奥義加速や凪内蔵など確かに強み自体はあるのだが結局ダメカ対策はB頼みで、特にこの奥義加速をルフクロやヴェイル、竜眼などで戻されるといとも容易く受けられる。それで居て反撃されると吹っ飛ぶため結局強みを発揮する前に退場させられてしまう。
攻速型で武器にダメカ対策がないキャラはただひたすら攻める事しか出来ず、やれる幅を持たせにくい。
もしB以外の何らかでダメカ対策があればその火力を活かし先制を用いた反撃型も可能だったため尚更存在しないのが悔やまれる。武器の性質上マップ奥義適性も低くひたすらゲームとの相性が悪い。
サンプル
リリス(星竜の子)
星竜のブレス |
HP+3 速さ+3 自分と支援を結んでいる相手の ターン開始時、 周囲3マス以内に味方がいる時、 射程2の敵に、敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・支援相手の2マス内にワープ可
・速守魔バフ&回避を3マス内の支援相手と相互付与
・HP条件と3マス条件を満たせば全ステ+9
・激突
→最大全ステ+13
・護符回復
・2マス内の味方or自分のバフの最高合計値で固定ダメージ
・見切り・追撃効果
登場当時はワープ効果が面白い程度だったが、実装直後に伝承エーデルガルトが実装されるとエーデルガルトが荒らした後の詰め役としての相性の良さから通称「エガリリス」なる組み合わせで火シーズンにおける攻め枠として活躍した。
しかし自身が紙耐久であるためエーデルガルトと組む以外に融通が効きづらく、次第に姿を消した。
後に登場した闇バージョンは正に色違いの強化版とも言うような性能だったが、それに追い付くかのようにワープ効果が周囲2マス内まで拡大されて敵を囲みやすくなり、そして新たに速守魔バフと回避付与が付いた。相互付与なので本人の弱点だった紙耐久はこれでかなり改善されたと言って良い。
だが一番目を引くのは増幅4条件による固定ダメージ増加だろう。
支援相手の近くに飛んで戦闘すればそれだけで高ダメージを叩き出せるため、並程度の耐久しかない相手は自力でゴリ押して圧倒できるようになった。見切り追撃で追撃操作も万全。
とは言えダメカ対策がないため火力自体は少し高い程度に留まっており過信は出来ない。
また、付与する回避は支援相手をやや選ぶ効果で攻め役との相性はそれ程良くない。
受けで付与するならば疾風大地の舞いで既に間に合ってる上、更に強化無効まで付与してくれるノアまで存在しているのが逆風。
組む攻め役を吟味すれば活きるが、闇リリスの見切り追撃付与に比べるとあまり汎用性が高いとは言えない。
昨今では救援4が高性能な囲みスキルとしてバラまかれているため、味方依存でワープして追い付くというキャラコンセプト自体が全体的に時代に合ってないというのは否めない。
ただスペックは決して低くないため最初からリリス自体をメインのアタッカーとして運用したり、或いはB救援持ちに出来ないすり抜けを搭載して門番、ミルラ対策用として運用するなればリリス独自の強みが見出せる。
響心スキルで救援が登場したが内容が3そのままなため4基準で味方の体力制限を気にせず、かつすり抜けまで持たせての長距離ワープは依然としてリリス族の特権。
純粋に運用すると難しいが、対策の対策で刺すことで輝ける玄人向けのキャラ。
サンプル
ユリア(奪われた心)
暗黒の聖書 |
攻擊+3 自軍ターン開始時、および、敵軍ターン開始時、 敵から攻撃された時、または、 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・謀策条件で攻魔デバフ、混乱、不治、祈り無効付与
・HP条件を満たし孤軍or受ければ実質攻守魔+10、速+8
・絶対追撃
・追撃不可
・魔防参照固定ダメージ
・竜鱗障壁
目玉とも言える暴走アイク色被りで登場したが、竜特効以外への絶対追撃、高火力、専用の全凪、そして高魔防による魔法受け性能から非常に優秀だった歩行魔。
竜特効持ちも受け側は死滅、スラシルは属性で捻じ伏せ、見切り追撃付与なんて物は無い時代だったため回避剣士が居ようがやりたい放題。
護り手時代到来後もしばらくは使われていたが程なくして孤軍条件が足枷になり始め、かつ強力な青魔の連続投入、そしてW護り手の方が安定して強いことが露見した辺りで環境から姿を消した。
一時代を築く程度には強キャラだったが、武器錬成で新たな効果が次々と生え始めて大幅パワーアップ。
特に目を引くのが謀策と同条件で不治の幻煙4を与えてしまうと言う凶悪過ぎる効果。戦闘を介さず不治を与える事で祈りキャラやアイク筆頭とした回復による耐久力が圧倒的なキャラを強烈にメタる。回復、祈りを同時搭載して耐久を得ている伝承セリスにとっては正に天敵中の天敵。
これに謀策を含めれば更に弱点露呈、デバフ、増幅&神軍師&強化ダメージ解除まで加わる害悪デバッファーと化す。
竜特効持ちに弱いという特性はなんと消滅し、普通に絶対追撃を仕掛けられるように。ただし攻め側の孤軍条件は消えなかったため若干扱いづらさは残るか。
伝承ユリアのように竜鱗障壁も搭載されたため受け適正もあるが、どちらかと言うと上記のデバフ撒きを重点を置いた妨害系の赤魔と言う側面が強くなった。
だが直近で登場した不動は闇ユリアと相性が良く、自前のダメカ効果は減るものの魔防の数値で硬さが増す受け赤魔として立ち回っても十分強力。
とは言え肝心の魔防の数値はやや心許なく、良くも悪くも止水を付けているかどうで発動の安定感に差が付きがち。幸い戦闘以外の効果は全て基本効果として内蔵されているため妨害性能を重視するなら魔防錬成も十分候補に入る。
戦闘する場合は止水を付ける関係上、魔防アスク算の力を持っても物理耐久の過信は禁物。基本的にダメカ対策は不動や拍節、魔見切りのいずれかを搭載した上で謀策頼みなため、いずれかを怠ると途端に火力が出ず微妙に甘んじることも。
純粋なアタッカーとして強化されると思いきや、まさかの新路線を開拓し妨害キャラへと変貌。不治4の効果である回復不可&祈り無効はアイク対策にもなる一方でアイク自身との相性も実は良好。
ワンパンキャラにとって非常に厄介な祈りを貫通出来る点はユリアに問わず優秀で、こうなってしまえばワンパンを阻害する要因は最早奥義による祈り以外に存在しない。
恒常ながら流石は闇ガチャのキャラと言える盛り盛りっぷりで当時とはまた別の形で優秀なキャラに返り咲いた。
サンプル
超英雄錬成枠
ニケ(祝福されし女王)
狼花嫁の牙 |
HP+3 奥義が発動しやすい (発動カウント-1) ターン開始時、奥義発動カウント-1 自分から攻撃した時、または、 ターン開始時、竜、獣以外の味方と隣接していない場合 ターン開始時、化身状態になる条件を満たしていれば、 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら |
・キラー
・鍛錬の鼓動
・HP条件を満たし攻めれば実質全ステ+9
・初撃&連撃ダメージカット
・奥義の螺旋4
・化身で完拍節&倭刀
・化身で再移動
・化身で移動+1&制限地形無視
・護符回復
登場時からとにかく地味。同じく神器持ちで登場したミカヤやラフィエルに比べて明らかに数段劣る性能で、コンセプトから終わってるキャラ筆頭とも言える存在だった。
そんな訳もあり錬成で大幅強化。奥義の螺旋4内蔵でより奥義の回転率や殺傷力に磨きをかけつつ移動+1&平地移動追加により広い地形で移動出来る騎馬獣に近いキャラへと変貌した。
ニケ自体も通常版錬成、ハタリ版が限られた範囲を再移動を絡めながら戦うという強いと言い難い戦闘スタイルだったため振り切って高機動力歩行獣に転換したのは素直に高評価。勿論歩行獣では特権とも言える再移動も内蔵。
だが、とにかく相性の良い奥義に乏しい。
折角奥義の回転が良くなったのにも関わらず獣専用の奥義はなし、かと言って華炎を使いこなせる程の守備がある訳でもなくいまいち現状のスキルとの噛み合いが悪い。
かと言って疾風迅雷では武器効果が腐ってしまうため攻め型なのに素直に付けられず、そうなると残る選択肢はどちらもダメージカット無効が活きない祈りかマップ奥義になる。
やりたい事は面白いのだが兵種が足枷となって結局いまいち。
今後の獣専用奥義の性能次第では輝き始めるかもしれないが、現状ただ奥義の回転が良い3マス移動が出来るだけのキャラに甘んじている。
サンプル
聖杯錬成枠
ジョージ(旅の行商人)
ダニエルの錬弓 |
飛行特効 周囲4マスの味方は、 周囲4マスの敵は、 自分から攻撃した時、または、 |
・キラー
・4マス内の味方へ攻守+5
・攻撃守備の大大牽制&絶対追撃
・2マス条件を満たせば攻速バフ、魔刃、奥義加速を2マス内の味方と相互付与
・攻めるor2マス条件を満たせば攻守+5
→実質攻守+10、魔+5
第4回総選挙でまさかまさかの大英雄枠として実装されたムストン行商団の古物屋。マリナスの宿敵
何故かキラー付きで攻撃牽制、攻撃の大紋章の武器とちょっと強く、最高査定が更新されたばかりの闘技場で査定要員としての起用が見られた。
昨今ではかなり珍しいサポート重視の錬成となり、中でも魔刃、奥義加速付与を持つ点は特筆に値する。また、十字牽制に搭載された敵を被絶対追撃状態にする効果も早くも内蔵。
味方へのサポートとしてこの上なく優秀で、攻めパーツとしても守りのパーツとしても欲しい物をしっかり付与してくれる。
キラー&魔刃のお陰で戦闘面も侮れない物があり、何気に歩行見切り4があればなんと単体で備えの発動条件を満たせてしまう。ただし備え自体がティナの影響などで相変わらず不安定さが目立つため、安定感や後述の欠点を解消するなら近反増幅が優勢。
狙撃だとまずまず止まりだが、不動×華炎ならあの紋章士アイクにすら致命傷級のダメージを叩き込める。
バフ能力やデバフは優秀だが、鼓舞バフ部分が攻守ではなく攻速なのは味方にとってはありがたい反面、本人にとってはあまり活かしきれない。これこそが備えよりも近反増幅を選びたくなる最大の要因と言って良い。
不動とは相性が良いが、攻め時はちょっと使いにくいため理想のタイミングで高火力奥義を叩き込むには一工夫必要。
ライバルは魔刃、見切りパニックを付与するモーヴ。あちらの方が付与範囲が広く、更に気軽に付与しにくい見切りパニック持ちと言う点で代えの利かなさでは上回られている。
敵味方問わずステータス操作力ではジョージが勝り、尚且つ速指揮しかないあちらよりも断然歩行へ見切り追撃を付与しやすいためパーティによって必要な能力を持つ方を選びたい。
サンプル
総評
A(唯一無二の性能)
A-(高いサポート力で魅力アリ)
B(パワーは高い。しかし運用難易度が高い)
C+(パワーが高いだけ)
ユリア、ジョージと強力なサポート効果を持つキャラがそのまま当たり錬成となり、一方中途半端に戦闘特化なリシテアやニケなどはハズレ寄りと分かりやす過ぎるサポート偏重回となった。
闇ユリアに伝承セリス意識で突如として生えてきた不治4付与は流石に反則級。元々戦闘寄りのキャラにこんな物が付いたら大当たりになって当たり前だろう。
紙耐久、カット無効で更にマップ奥義とも相性の悪い歩行や歩行獣は相変わらずFEHとの相性が悪いというのが如実に出ており、今後も類似キャラは余程特殊な効果が盛り込まれない限りは厳しい一方だろう。
ただし竜強化ブームが過ぎれば今度は獣強化ブームが来るのは想像に難くない分、ニケは後から盛り返す可能性も十分あり得る。最低限兵種専用奥義ぐらいは登場して欲しいところか。
来月以降の予定と予想
直近錬成待ち
・赤
・青
・緑
・無
・聖杯
・超英雄
・伝承/神階
・スルーされる可能性大
来月は確定枠が伝承シグルド、伝承ベレト、そしてプラハ。
比翼双界枠が優先されるようになっているため次いで双界ワユ(ワユマル)がほぼ確定。また、6月だと水着セライナと色が被るため魔王リオンもほぼ確定。
残りはリオンと闇ガチャ被りとなるためアイクは無い...となれば、錬成内容共通でWクリスを赤青枠にするパターンも考えられる。
しかし5月と言えば錬成の墓場とも言えるほど致命的に外れた錬成が出やすい月。
来月錬成が行われるキャラを待ち望んでいる人は最悪のパターンも想定しておいた方が良い。
・伝承シグルド
いくらなんでも流石に大した強化はされないと予想。精々始まりの鼓動が付いて毎ターン必ず1回は撃てるようになり、あとは順当にステバフ強化、条件の易化や再移動などが付く程度だろう。
紋章士としての登場も控えている中でこのキャラをまたぶっ壊れにしたらはっきり言って正気ではない。
・伝承ベレト
コンセプト自体は強いので火力さえ上がれば割とすぐ舞い戻れそう。拍節が付いてより奥義の安定感が上がると使いやすくなるか。敢えて言うなら攻め立てか反撃不可が欲しい。
付与型と同等条件の見切り追撃も持つのでサポート面強化も全然アリ。むしろただ戦わせるだけよりも需要が出そう。
・プラハ
魔法攻撃は継続しそうだが魔刃にはならなさそう。
どう強化しても魔法攻撃がある代わりに竜特効のない総選挙エリウッド2号機にしかならなさそうだが、ダメージカット半減があれば事情が変わるかも。
・双界ワユ
キラーと初撃大幅カットと言うワンパンを防ぐ構成が面白いが、今の時代でこれを活かすには若干逆風。
だが無難に攻速中心に強化される錬成になるしかなさそうなのが辛いところ。風クロードのように強制奥義加速で滅殺を叩き込めるようになれば舞い戻れそうではあるが2距離騎馬に果たしてそれが許されるのだろうか。
引き戻し、干渉がデフォルトなのでルキナ由来の移動補助再行動が付く可能性は0ではない。
・魔王リオン
停止が付くかどうかが最大の見物。ただし付くとしても恐らくフォデス形式の即行動終了にはなるだろう。
カット無効が蔓延るようになった今最大の魅力であるカット能力を活かしにくいため奥義巻き戻しも付くと嬉しいが、それ以上に火力の底上げが欲しい。また1距離相手にもカットとレイヴンは発動出来るようになっておきたい。
恒常でも闇ユリアが唯一無二の能力を引っ提げて登場したため、魔王リオンもこれに続けるかが見物。
・クリス
予想しづらいが無難な性能に収まりそう。ただ最近では大陸ごとに得意戦術を付けている印象があるため、この法則に則るなら強化増幅4が付くか。
キラー、ステバフ、弱化無効と当初からほぼシャナンと変わらないような内容だったためエンゲージや不動がある今男の方は単純な強化だと劣化になる恐れも。
もし回避ではなくダメージ減少が付いたら大当たり。
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