紋章士アイク来るの早すぎだろ
テンクーコングです。
今回は恒常、聖杯キャラがかなり不遇、地味寄りなラインナップ。対して超英雄、神階はいずれも名を馳せた経歴を持つと言う対極の並び。
果たして今回の当たりは...?
武器の解説欄では
青で新規に付与された効果を、
緑で錬成前から強化された効果を、
黄緑で特殊錬成の効果を
赤で錬成前から弱体化した効果を書いていく。
また考察は基本的に飛空城を中心とした視点で、記載しない限りは闘技場、決闘視点でない点は留意。
※掲載当時の環境を反映した物で、今後追加されたスキルに関しては一切考察の範囲外なのに注意。
通常錬成枠
アネット(頑張り中毒)
打ち砕くもの |
HP+3 攻擊+3 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 自分から攻撃した時、または、 |
・魔刃
・HP条件を満たし攻めるor2マス条件を満たせば全ステ+8
・初撃&連撃ダメージカット
・速守魔封じ
→デバフがなければ実質攻速+14、守魔+8
・デバフ相手に攻撃参照固定ダメージ
応援を戦略的に利用できる貴重なキャラとしてエリウッドなどを移動+1にして射出したり魔刃効果で後に大暴れするマルテに大打撃を与えるなどで面白みあったが、耐久の低さや本人の射程のなさからいまいち使い勝手が悪かった一体。
錬成でなんと応援再行動が付き、応援で移動+1を味方に与えた上で自分も殴ったり位置取りが出来るように。
魔刃はそのままに安定感が増えたため、硬い相手を突破しながら居座ったり殴ったり出来る。直近で大共謀が4になって強化されたのも追い風で、車懸と合わせれば本人の打開力はかなり高い。
と書けばワンチャンあるようにも見えるが、自身に移動+1しないため射程不足はそのままな上に封じ系効果になってしまったためにデバフを与えるとステ盛りが減ってしまい弱化無効に弱い。そして特に他に与える効果もなく魔刃なども当然与えられない。
応援再行動持ちが増えた現在、この程度の効果ではセールスポイント不足も良いところ。よりにもよってヘイズ、ヘザーと緑に応援再行動持ちの歩行が多いというのもマイナス。
とにかくサポートも攻撃性能も中途半端さが目立つ。サポートを重視するなら歩行見切り4、攻撃性能を重視するなら信義を付けたいという所か。
応援効果にあと一押しあればかなり活路が見出せたのだが...
サンプル
ミドリコ(しっかり者の)
おまじないの弓 |
飛行特効 敵から攻撃された時、または、 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・HP条件を満たし受けるor敵HP条件を満たせば実質攻守魔+15、速+8
・攻撃参照アスク算
・戦闘後自奥義カウント巻き戻し
・快癒
・絶対追撃
・追撃不可
スズカゼの娘。原作では飛空城の前身とも言えるマイキャッスルにおいて防衛最強格として君臨。
その主な要因が「幸運のおまじない」と言う個人スキルで、これが幸運発動のスキル発動率を上げてくれる点から祈りや盾系スキルとの併用で延々と粘る型が非常に強力だった。
FEHでの素材力は高いがパッとしない性能とはまさに雲泥の差である。なお、お大尽は原作のスキルとして存在する(小判を消化する代わりにダメージ+10、被ダメ-10)
錬成でもなんとお大尽のデメリットはそのまま。だがメリットである攻撃バフデバフもそのままでステ盛りが強い上になんと攻撃アスク算を獲得。
お大尽効果と元の耐久寄り中速配分を最大限に発揮できるあまりにも優秀過ぎる効果を手に入れられた。
加えて快癒効果によりリオエイが放つ停止効果にもメタを張れるのはでかい。ただし本人はそこまでリオエイに対して強く出られる訳ではないのが難点か。
また、紋章士アイクの登場により3カウント奥義を搭載していれば不動によりアスク算も搭載可能に。
参照先の異なるWアスク算の両刀で攻撃を受けてしまえばミドリコに攻撃を通せる相手は戦闘開始ダメージとマップ奥義以外にはもはや存在しないだろう。
サンプル
カムイ(その血に眠る獣)
獣乱のブレス |
HP+3 速さ+3 戦闘中、自身の攻撃、速さ、守備、魔防が 戦闘中、敵の奥義発動カウント変動量-1 戦闘後、7回復 敵から攻撃された時、または、 |
・孤軍で受ければ全ステ+15
・キャンセル
・護符回復
・奮進条件で攻速バフ、回避、強化無効付与
・速さ参照固定ダメージ
前年猛威を奮った女版に対するマイナーチェンジ版として登場し、当時の剣士と互角の速さを中心とした高ステータスとキャンセルで圧巻する...かに見えた。
しかし実際は女版とチキのせいで突かれやすくなった被竜特効、そして剣で相手するのは専らエリウッドやケンプフなどで回避組とは戦闘にならず、2マス以上離れる必要がある孤立系は使い勝手が悪化していたなどの理由により完全に需要をはき違えてしまった悲運のキャラ。
そう言う点が考慮されたからか錬成で孤立条件は消滅して大幅緩和され、少なくとも孤軍状態であればフルに性能を発揮できるようになった。
回復、回避、全凪と効果自体も盛りに盛られ、その条件と色からサナミカに対してかなり強く出られるようになった。単純な戦闘力で言えば間違いなく最新にも匹敵する圧倒的なパワーを誇る。
だが青であるが故にリオエイや伝承カミラは天敵クラス。
これらが放つ戦闘開始ダメージを受け続けるといくら高ステータスを誇るカムイでも無事ではなく、現在の受けの宿命には抗えない。
密集状態に対して強いキャラに対するアンチのような性能だが、受けを強化するスキルが周囲2マス内の味方を参照する物が多く若干噛み合いが悪いのはもどかしいところ。
弱点は気になるが、とは言え高い戦闘力からなる性能その物は確か。
全受けはそもそも殆どのキャラで行っても無謀なためヘイセイ等で敵をコントロールするのは現環境における受け運用の基本であり、そうした状況下であれば問題なく強い。そうなれば天敵の緑魔も近づいた所を攻め倒してしまえば良い。
第3回闇ガチャで一人不遇だったが、武器錬成によってようやく不遇卒業と断言しても良い強力な錬成が貰えたのには違いない。
サンプル
超英雄錬成枠
ミカヤ(銀の姉と緑の弟)
幸せの誓約 |
攻撃+3 重装、騎馬特効 自分が【有利な状態】を受けている時、 ターン開始時、敵軍内で最も ターン開始時、敵軍内で最も 自分から攻撃した時、または、 |
・重装騎馬特効
・バフ状態or敵がデバフ状態で攻めるor2マス条件を満たせば攻魔+11
・弱化ブレード
・絶対追撃
・追撃不可
・我が名は混沌・神(パニック除く)
・混乱付与
・ダメージカット半減
ボタンによる弱化ダメージで異常なまでの火力を叩き込むという分かりやすい強さで登場時から一芸に秀でており、その火力を活かして攻めるのではなく近反待ち伏せで一気に吸い込む型も登場。
ただし結局マルテの錬成と護り手で一気に鳴りを潜めてしまったという時代の犠牲者でもあった。
錬成では更にデバフ特化型になり、自前で弱化ブレードを搭載。更になんとユンヌ由来で我が名は混沌・神と同様のデバフ撒きに加え、パニックこそないが混乱付与でデバフの効果を凄まじく高めてくる。
ボタンがなくともデバフ相手に超火力が叩き出せ、ボタンを使えば殆どの敵は最早消し炭と化す。ダメージカット対策もしっかり半減搭載で隙が無い。
そのあまりにも高い火力はバレンタインミルラすら一撃で破壊し尽くす程。最新の護り手すら貫く超火力はまさに一芸特化の極致。
故に弱化無効に対しては非常に弱い。ジストやピアニーによる弱化無効付与は天敵中の天敵。
良くも悪くもデバフ特化故に長所も弱点も明確。間違いなく大当たりと言える優秀な武器錬成。
サンプル
神階英雄錬成枠
セイロス(伝承の聖者)
極光のブレス |
HP+3 攻擊+3 戦闘中、攻撃、守備、魔防+6、自分は絶対追撃、 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
光輝く翼・神 |
自軍の神階英雄(自分を含む)が3体以下の時、 自身を中心とした縦3列と横3列の味方は、 自分を除く神階英雄の味方がいる時、または、 |
・HP条件を満たせば攻守魔+10
・絶対追撃
・追撃不可
・キャンセル
・キラー
・竜鱗障壁
・魔防参照固定ダメージ
・護符回復
光輝く翼・神
・自軍神階3体以下で神階英雄に最大+8の全ステバフ&ダメージカット
・縦横3列の味方へ全ステ+4&奥義加速
・味方に神階or縦横3列内に味方が居れば全ステ+5&奥義加速&ダメージカット
初の追加枠防衛神階と言う事で登場当初はそこら中に置かれ、本体性能もそれなりに硬くそして見切りがない回避剣士を屠るのには十分な性能で重宝された。
だが程なくして護り手環境に入ると途端に火力不足が露呈。一気にお荷物枠入りと言う凄まじい転落っぷりを見せてしまった。
殴った時は攻撃バフ+絶対追撃、受けた時は守魔バフ+追撃不可と言う特殊な性能だったためかなんとステバフ共々無条件発生に。完全無条件でステータスが上がるのはミラやクロエのようなステータスその物が上昇する物を除けば史上初の事例となる。
光輝く翼と合わせてステータス盛り&ダメカ盛りが凄まじく、更にキラー、奥義隊形付きと言うとりあえず強い効果は詰め込みまくったかのような内容。竜の咆哮の登場で更なるカットが期待できるようになったのも追い風。
とは言えこのキャラの本当の役割は防衛で仕事をしてもらう事。
その防衛の歩行ともなれば最も必要なスキルは再移動制限となるのだが、光輝く翼や武器の中に再移動制限はなんと非搭載。ステータスバフは確かに有用だがそれよりも大事な攻めに対する圧が皆無で、放置された挙げ句好き放題されてしまう。
結構な強化内容ではあったが他の神階英雄を強化しても旨味は少ない以上、正直光輝く翼は捨て去って再移動制限に取り換えた方が良い。自操作向けで強いと言う点までソティスをリスペクトしなくても...
しかしミドリコ同様新スキル「不動」によって今までにない硬さを得られるようになった。竜眼と合わせればアイクを相手しても倒せこそはしないが天空を出させないため塞き止めるには十分。カットで盛った耐久をカット無効で貫かれやすいという弱点が解消されたため本体性能も壊滅的と言う事はなくなった。
こちらが使用する前提であれば評価は高まったが、本来の使用用途である防衛神階としての地位向上には繋がりにくい。防衛神階と言う枷が無ければもう少し評価は上がったため本当に勿体ない。混沌なら間違いなく強いが反撃不可に弱いのが難点。
サンプル
ダグ(陽光の耀き)
スキンファクシ |
HP+3 ターン開始時、自分の支援相手に 【天駆の道】を付与 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 速さ+3 【天駆の道】効果 自分から攻撃した時、または、 |
双姫の陽翼・神 |
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・ターン開始時に支援相手に天駆付与
・HP条件を満たし攻めるor2マス条件を満たせば実質全ステ+9
・連帯
・天駆の道
・敵強化反転
・攻撃参照固定ダメージ
・初撃&連撃ダメージカット
双姫の陽翼・神
・理の見切り・追撃
・HP条件を満たせば実質全ステ+5
・速さ参照固定ダメージ
敵として登場してからあまりにもスピード実装された初の光追加枠。暴走アイクのように武器連帯を搭載しながらもこちらは攻め寄りの性能で、天駆を活かして騎馬などで攻める形がそれなりに存在。
だが攻めるには本人の融通が効きにくい点からBを救援にされたり武器を変えられるケースも多く見られ、姉に比べると天駆を持て余した印象が拭えず次第に他の追加光神階に取り換えられた。
錬成で風ダグにもあった支援相手への天駆付与が追加され、天駆の自由度が上がった上にその味方を活かせば自分の機動力も擬似的に上げられるように。
また連帯に加え敵強化反転も手に入れたことでステ盛りがますますアップ。純粋に歩行斧としても攻め役としても使いやすくなった。大体の事は武器で完結しているためB救援の択も変わらずアリだが、理見切りにパワーアップしたBのパワーは侮れない。
天駆、そして再移動がない攻め歩行故の癖の強さや相変わらずそれ以外のサポート性能がないなどの弱点はあるものの、門番筆頭としたワープ対策をすり抜けられる貴重な駒でもある。理論値高めの攻め役としてかなり良い強化を貰えたと言っても良いだろう。
サンプル
聖杯錬成枠
ギャンレル(暗愚王)
サンダーダガー |
ターン開始時、周囲5マス以内にいる 魔防+3 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・5マス内で最も近い敵周辺に速魔デバフ&キャンセル付与
・HP条件を満たしバフ状態or敵がデバフ状態なら全ステ+8
・魔防参照固定ダメージ
・魔刃
・敵周囲参照ステデバフ
→自前で最大速+15、魔防計算なら実質最大攻撃+15、守魔+8
・初撃ダメージカット
アシュナードに続く神器持ちとして登場するも、その何とも言えない半端な性能により見向きもされず埋もれていった一人。
一応覚醒の節目ボス級ではあるのだが、インバースやヴァルハルトなどに比べると規模が小さいため仕方ないと言えば仕方ないのだが...
だが武器錬成でサンダー系武器に恥じぬ魔刃を獲得、そしてかなり広範囲のデバフ、キャンセル撒き、ユンヌのような周囲参照のステデバフを獲得した事で中々侮れない性能に変貌。
元々持っていた魔防参照固定ダメージも相まってマップ奥義を使わせればかなりの火力を叩き出せ、またその高めの魔防から魔法受けもそれなりに可能。
歩行見切りとセットであれば味方に見切りとキャンセルを擬似的に与え、敵の速魔も削るサポート寄りの立ち回りも出来る。
ただサポート系のキャラには類似キャラが多く、攻めるにはこの手の宿命で歩行なのが扱いづらい。わざわざサポートさせるために一枠潰して採用するにはやや魅力に欠ける。
マップ奥義は相性が良いが、一方滅殺はこの錬成と相性が悪いのも少々向かい風。
悪い性能ではないが、いまいち特化しきれてない性能なため何かと中途半端。
ラスボスでない以上しょうがないが先月のアシュナードに比べると落差が目立つ格好となった。
サンプル
総評
A(強い。最新にも張り合える)
A-(強いが癖も強いので人を選ぶ)
B+(パワーはかなり高い)
B-(物足りない)
強力な錬成とそこに入りきらない錬成が入り乱れる回となった。
ミカヤは非常に強力。護り手を破壊する駒として採用を十分に考えられる高いポテンシャルがある。
ダグも癖は強いが攻めの駒として組み込めるなら非常に強力。連帯盛りで受けさせても面白いかも。
一方物足りない組はいずれも中途半端さが悪目立ちしている印象。他の採用候補と比べてもいまいち採用したくなる性能に仕上がりきれてないのが勿体ない。
セイロスに関しては完全に防衛神階なのが悪い。後に増えたスキルのお陰もあって性能その物は高いのが尚更惜しい。
来月以降の予定と予想
直近錬成待ち
・赤
・青
・緑
・無
・聖杯
・超英雄
・伝承/神階
・スルーされる可能性大
来月(と言うより今月)は嫁ニケ、ジョージ、リシテア、リリス、闇ユリア。
・嫁ニケ
とりあえず再移動は付く。
高ステータスと狭い範囲で再移動を混ぜて戦う微妙な戦闘スタイルが足を引っ張りあまり強くはならなさそう。
・ジョージ
実は元々キラー持ちなので方向性次第ではかなり良錬成になり得る。
元々硬い点や牽制効果を自前で所持している点を鑑みるに、ほぼそのまま青版ミドリコのような感じに落ち着くか。
・リシテア
茶会版の混乱付与や強化無効、ダメージカット半減は付きそうだがそれ以外は無難な物になりそう。
リシテア自体攻速に振っただけの凡庸なキャラになりがちなので今回もあまり期待は出来ない。
・リリス
闇版のように範囲広めの見切り追撃付与が付けばそれだけでサポーターとしてかなり優秀。
正直闇版と性能的な差別化がしづらそうなので順当に色違いの強化版となると予想。
・闇ユリア
つい最近復刻偶像で登場したため尚更期待したくなる一体。
ダメージカット半減などで火力を更に盛りつつ、竜特効持ち以外に高ステータスを押し付けられる超攻撃的ロプトウスのような性能となるか。
伝承ユリアが守り寄りのパワーアタッカーだったため、差別化させるなら攻撃面に多めに振った方が個性が出やすいだろう。
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