シャケを轢けて縦振りでバクダン2確も取れるワイドローラーでの遠征に楽しみを見出したテンクーコングです
今回は久しぶりに伝承、神階、比翼がなく地味目なラインナップ。
めぼしい物だと過去に飛空城環境で君臨したブルーニャ、圧倒的な硬さで物を言わすも半年後に即死したルドルフ、唯一のレイヴン重装で何かと期待はされていたナギ辺りか。
果たして今回の当たりは...?
武器の解説欄では
青で新規に付与された効果を、
緑で錬成前から強化された効果を、
黄緑で特殊錬成の効果を
赤で錬成前から弱体化した効果を書いていく。
また考察は基本的に飛空城を中心とした視点で、記載しない限りは闘技場、決闘視点でない点は留意。
※掲載当時の環境を反映した物で、今後追加されたスキルに関しては一切考察の範囲外なのに注意。
通常錬成枠
ナギ(神竜王の化身)
異空のブレス |
HP+3 竜特効 受けた範囲奥義のダメージを80%軽減 無属性の敵と戦闘時、 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・キラー
・竜特効
・レイヴン
・マップ奥義カット
・HP条件を満たし受ければ実質攻守魔+10
・攻撃回復
・守魔弱化無効
・竜鱗障壁
可能性はある武器を持ちながらもレイヴン受けとしてはすぐに魔王リオンに潰され、その1年後にはユーリスに負けない護り手としての可能性が見えたものの武器バフがない故のステータス不足とクロルフ参戦によってまたもや潰され、何かと日の目を見なかったキャラ。
元々のマップ奥義耐性に加えて竜鱗障壁内蔵で2重カットとなり、史上初めて武器だけでマップ奥義への2重カットを実現。少なくともマップ奥義キャラに倒される事は絶対にあり得なくなった。あとは順当な強化がなされている。
しかし緑受けが厳しい環境を覆すような錬成とは言い難いか。何より色が優秀な竜受けとしてチキチキと言う強大な壁が存在しているのが痛すぎる。
どちらも受ける事を中心としているが単純にナギの方が殆どの場合受からず、かと言ってチキに比べてメジャーな相手が受かる訳でもないので差別化が困難。
最近少しずつ増えている剣士メタの青遠隔に対しては安定して受かりつつ、アスエンなどの無色も同時に有利を取れる点は褒められるか。
また守魔に弱化無効が付いているのはどちらかと言うと余計な要素になりかねない。そもそもナギの場合弱化無効が欲しいのはマップ奥義耐性を強められる戦闘外なのであって、戦闘中に弱化無効をされても現環境では連帯効果が使えないデメリットにしかならない。
必ずしも伝承ルフレを入れるというような事はないので勿論ちゃんとメリットとして働く事はあるが、上振れの可能性を潰されているのはただただ痛手。ルフレと併用しない場合でも竜眼を潰されにくいのが主なメリットか。
一応攻撃に関しては弱化無効されないが、連帯を使わない場合に攻撃を下げられるとそのまま食らうので結局中途半端。
色的にも唯一見切り反撃を持つ重装である開花フィヨルムと同じ緑と言う点から見切り反撃があればそこまで壊れない範囲で他の竜重装と容易に差別化出来たのでは?と感じてしまう。
竜自体が竜眼で滅殺、狙撃等の抑止力として新たに機能し始めたというのもあって違う面で抑止力になれたら面白かったが、そう言った点が特に何もないので残念。
ただ、剣士メタの青には効くと書いたように全く今後に未来がないキャラではないので蘇れるかどうかは新実装キャラの色バランスに全てがかかる。
サンプル
イグレーヌ(ナバタの守護神)
守護者の烈弓 |
飛行特効 |
・キラー
・HP条件を満たし攻めれば実質全ステ+9
・初撃カット
・速さ参照固定ダメージ
・拍節
・速守凪
登場当時は斧アイク対策として不動とマップ奥義を持たせ、それに加えて高い速さから倒しやすいという点から目立ちにくい存在ながらも実は強豪と言える特徴を持ってた1体。
とは言え回避剣士が流行り始めてからはすっかり息を潜め、活躍していた期間は結構短かったのもあって武器錬成で中々盛られる可能性があるのではと予想していた。
が、あまりにも無難過ぎる内容しか付かず期待外れも良い所。そもそも歩行赤弓には1年前の時点で既にクロルフが存在しているのにそれを差し置いて使う価値があるとは到底思えないような錬成を今更押し付けられても運用に困るとしか言いようがない。
速さ参照の反撃不可や反射、ダメカ軽減、再移動などの要素がどれか一つでもあればそれだけでいい差別化になれたはずだがこの程度だとただの無個性その物。
とにかくクロムに比べてただただやれる事が狭いだけで、かと言って特別代わりの事が出来る訳でもないので純粋に評価出来ない。昔のようにマップ奥義を撃たせるのもクロムの方が圧倒的に楽。
直近の最新キャラが相手ならともかく、流石に1年前の比翼英雄に比べても何か代わりの優れた要素がないのはまだ環境次第でワンチャン甦る可能性が残されたナギ以上に残念としか言えない。
サンプル
タニア(ダグダの娘)
紫竜山の荒弓 |
飛行特効 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・HP条件と敵HP条件を満たせば全ステ+8
・魔刃
・速さ参照固定ダメージ
・敵弱化増幅
所謂PU外☆4で総合値に謎のハンデが加えられた枠では一番最後に登場したキャラ。
出た時からそのせいで全く活躍せず、加えて素材的価値も低い点から不遇通り越して空気のようなキャラだった。
元が原作シリーズでは魔法武器のシャイニングボウだったからか、錬成でなんと魔刃搭載武器として登場。
更に固定ダメージと敵弱化増幅も搭載し、これまでの☆4枠からは考えられない優秀な部類な武器を手に入れた。
魔刃を最初から内蔵している事でAを秘奥や離撃に出来るのが大きな特徴で、前者なら固定ダメージを更に増強、後者なら純粋に安定感が増す。
螺旋まで組み合わせた状態で固定ダメージ盛りすれば痛い固定ダメージに低守魔参照、かつダメージカット無効が出来るという全く侮れない相手となる。
流石にキラーはないので出せる奥義は破天、C込みなら月光などの3C奥義までが限界だが、多くの相手を貫くパワーは間違いなく手に入った。
敵弱化増幅を活かす為に自力でデバフを行うとキャラパワーが落ちてしまうので他に任せたい。雑に全デバフを与える伝承ルフレや混乱3、干渉4などと組み合わせて使いたいか。ステ振りの悪さよりも武器の強さがしっかり上回る良錬成。
どうでも良いけどトラキア同士で組んだら一番相性良いのがベルドになるのは色んな意味でどうなんだ
サンプル
超英雄錬成枠
ルドルフ(リゲル皇帝)
薔薇の槍 |
HP+3 奥義が発動しやすい(発動カウント-1) |
・キラー
・HP条件を満たし受ければ実質攻守魔+11
・追撃不可
・攻撃参照回避
・自分or味方バフ利用で攻撃バフ&敵の攻撃デバフ
・護符回復
登場時から絶対的な硬さととてつもないパワーが自慢だったが、半年後に奴が頭角を現し下位互換と化してしまったのが不運だったキャラ。
攻撃条件と言う点からもクリスマスエフラムが強力な反撃勇者錬成を得ており単純な強化ではそれらに対して劣る所だったが、錬成では元々の高いステータス差を付けられると言う長所を大きく伸ばす形の物になった。
ステデバフに攻撃条件を用いなくても良くなった点は正に大幅強化。その上で攻撃回避とも呼べる効果の内蔵は元のコンセプトを崩さず上手く昇華できている良い例。
強化の合計値50%でのステ操作については早い話味方か自分が全ステ+6バフを受けていれば24÷2で攻撃+12、敵の攻撃-12と言う具合になり、自分の攻撃も敵の攻撃もめちゃくちゃ差を付けられるため強力。
武器と合わせればなんと敵の攻撃を-23も下げると言う最新キャラもびっくりの下げ幅を誇る。しかもキラー付きでカットまであるのだから武器性能は完全に最新重装のそれである。
子供ヘクトルが緑なのにそれなりに評価されているが、コスト云々を無視して単純なスペックのみで考えるなら青であるこちらはほぼほぼ上位互換的な存在と言っても過言ではない。
時間がかかっただけあってかなり良質な錬成だが、やはり護り手その物は厳しい時代に突入しているため期待できる程機能するかは別問題。
防衛に置いたり決闘での弾除けに使う分には問題ないが、光攻城や反撃不可の多い場面での過信は禁物。
インフレにインフレが進んだ結果特効無効、圧倒的に攻撃を下げる、2回攻撃、強制停止、奥義を巻き戻すのどれかに当てはまらなければ重装は生き残れない環境になった中で大きく攻撃を下げる事に特化したのは純粋に強い。今回の錬成では一番大当たり。
サンプル
聖杯錬成枠
ブルーニャ(忠愛の竜将)
フィンブル |
魔防+3 戦闘開始時、自身が【不利な状態異常】を受けている、 周囲3マス以内に味方がいる時、 |
・3マス条件と敵HPor不利状態を受けていれば全ステ+8
・弱化無効
・敵の奥義カウントが軽い程攻魔デバフ
→実質最大攻守魔+16、速+8
・支援を付け3マス条件を満たせば絶対追撃
登場当時はあのイドゥンの歩行青魔版とも言うべき破格のスペックで飛空城で一気に数を増やし、魔防が高いとは言えない剣士に対する補完として機能した一体。
しかし登場時から暴れていた聖杯キャラの錬成例に漏れず、ブルーニャもまた錬成内容は決して良いとは言えない物に。
数値盛り中心の受け錬成でダメカなし、奥義加速なし、元から付いている弱化無効のせいで上振れも期待出来ないのはこのご時世でかなり苦しい。
遅くはないが速くもないラインなので外付け見切りを付ける事になったとしても絶対追撃はありがたいが、支援と言う限られた条件で付く効果の割にはちょっと弱いと言わざるを得ない。
ただ、攻魔を下げる効果自体はキラーで1~2カウント奥義を撃ってくることが常態化しているこの環境には噛み合っている。
攻撃を最大8も下げる点は馬鹿にならない物で、攻速凪や攻撃封じ、敵弱化増幅等の攻撃を更に下げるスキルと併用する事で大きな効果を発揮できる。上手く攻撃を下げられればかつて程ではないにしろ魔法にしては異質な硬さで耐え抜ける。
攻速凪4が出たら速さ70への到達がかなりやりやすくなり、更に最大16も攻撃下げられる可能性が出来るので登場するとこちらも安定感を上げられるパーツになり得る。
なので正直言われてる程使えない物ではないとは思うが、とは言えその程度に収まる内容と言う感じ。結局足りない物が目立ってしまうので他の聖杯強錬成群に比べるとワンランク以上は落ちる。
サンプル
総評
A(大出世)
B(悪くない。活躍出来る可能性も全然ある)
B-(時代が悪い)
C(差別化困難、見劣り)
今月は一部の錬成は良かったが、その一部以外は微妙な回だった。
面子からして地味だったので正直捨て回だと思ってたので逆に大きく伸びたルドルフとタニアがすごいとも言うべきか。特にタニアはただでさえ☆4で総合値マイナスのハンデも背負っているのでこれは正に大勝利と言っても過言ではない。
対して特にイグレーヌの錬成の酷さは5限とは思えない程。一つ一つを読み取っていくと色も相まって何をどうしても他の強豪を越えられる要素がないというのはあまりにも不憫。効果をパッと見だけで判断すると強そうに見えるというのが余計にたちが悪い。
残りも時代に取り残されたというような雰囲気が漂っており、総じて面白みに欠ける。
来月以降の予定と予想
直近錬成待ち
・赤
・青
・緑
・無
・聖杯
・超英雄
・伝承/神階
・どこかに割り込む枠
錬成直前までバニーエストを忘れてしまい、大変申し訳ございませんでした。
確定枠はブラミモンド、クロム、ケンプフ。あとはマリータ、パーシバル、ジスト辺りの可能性が高く、そこに超英雄が入って誰かと色被りになるか或いはチャドが割り込むことで5限枠の誰かが翌月以降に持ち越しされるという所か。
既にエンブラによる暗闘のバラ撒きで存在価値が限りなく薄れているブラミモンドの一発逆転には期待したい。相性の良いスキルには既に魔見切りや螺旋4が存在しているためあとはどれだけ盛られるかに全てがかかる。
元々搭載率の高い不動は武器に内蔵し、その上でかつてのように受けるとめちゃくちゃ痛い火力重視の錬成が来ると良い感じに脅威の神階英雄として甦れそうか。
対するクロムは先月でも述べたがそもそも強くすることが間違っているキャラなので大して強くなってほしくないのが本音。
既に運命を変えるクロムが伝承抜きでも3体登場しており、しかもどれも一定以上の強さがあるので更なる選択肢を増やされたらたまった物ではない。
とは言え流石に全ステ+4と絶対追撃は付くだろう。また武器に現状デメリットに近い弱化無効が搭載されている点が強化の足を引っ張り得るか。ルキナの例を考えると運命を変える!・承の方はあまり強くならないだろう。
ケンプフは明確に環境を取ったキャラで、錬成が比較的強い傾向にあるユグドラル出身と言えど流石にそこまで盛られる事はなさそう。
絶対追撃や怒涛が付けばいいなぐらいで基本的にそこまで大きくは期待出来ない。最初から殴った時から反撃不可が付いたりした場合はそれだけで一気に面倒臭くなりそう。
赤の渋滞がやや消化されてきたが、一方今度は緑や青の渋滞が目立つようになってきた。どう考えても超英雄割り込みのせい
特に赤が4部に入り始めた中でようやく今月ナギが終わった緑はそれが顕著に表れている。どのように消化していくかが今後の運営の腕の見せ所だろう。
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