伝承ルフレのお陰で快適な暴走アイクライフを過ごしているテンクーコングです。
今回は第4部最初の伝承でもあるセリカ、そして前半期最後の神階であるミラがなんと前倒しで同時錬成。
更に前作主人公であるベレトスも錬成されるという大物が目立つラインナップ。
果たして今回の当たりは...?
武器の解説欄では
青で新規に付与された効果を、
緑で錬成前から強化された効果を、
黄緑で特殊錬成の効果を
赤で錬成前から弱体化した効果を書いていく。
また考察は基本的に飛空城を中心とした視点で、記載しない限りは闘技場、決闘視点でない点は留意。
※掲載当時の環境を反映した物で、今後追加されたスキルに関しては一切考察の範囲外なのに注意。
通常錬成枠
ベレト/ベレス(傭兵上がりの教師)
天帝の剣 |
HP+3 奥義が発動しやすい(発動カウント-1) 自分から攻撃した時、または |
・キラー
・見切り・追撃効果
・完全拍節
・HP条件を満たし攻めるか2マス条件を満たせば全ステ+8
・初撃ダメージカット
・奥義でダメージカット無効
元々謎に効果盛り盛りの優秀な武器だったためステータスバフが貰えるだけで強くなる武器候補筆頭だったが、それに加えてダメカ、更に覇天の如くダメカ無効奥義を撃てるようになったためトータルで見ると相手のインチキをとことん止めるインチキ武器になった。これによって最近流行りの離撃や初撃カット系の武器に対しても反撃一発で倒しやすくなっている。
共用の武器故に後に出たベレトスの特徴を部分的に取っているというのは面白い。
あらゆる効果を無効化した上でステバフも付いていよいよ武器の真価を発揮する...と、言うようにも見えるがよく見てみると火力面の強化は実はステバフとダメカ無効ぐらいしかなく、言ってしまえば奥義頼みと言う点は否めない。
そして奥義頼みの火力キャラと言えば現環境トップに君臨するルキノが天敵として立ちはだかる。奥義が出せないならもはやただ平凡な火力で殴るに過ぎない。
とは言え、そのとの対面では少なくとも飛空城ならば問題ない。自操作なら相手のステ盛り以上にこちらのステ盛りを強烈に仕上げる事は全然可能なのでさして問題にはならないだろう。逆に同条件にさせられる決闘だとそう簡単に負ける事はないにしても厳しいか。
色々強い要素はあるのだが、再び猛威を奮う反撃不可への対処手段がない事や自身もダメカ無効に弱い点などは大多数のキャラと同じ。
他の学生級長組と同じく強くなったが明確なセールスポイントに欠ける物足らない仕上がりなのは否めない。完全に好みの問題の範囲と言うべきでベレトスが好きならば使えばいいと思うし、他のキャラからはわざわざ乗り換えるレベルではない。
サンプル
フォルス(忠実なる副官)
太陽 |
HP+3 魔防+3 戦闘開始時、自分のHPが25%以上なら、 周囲3マス以内に味方がいる時、 |
・上位秘奥
・HP条件と3マス条件を満たせば実質攻守魔+10
・回復不可半減
・追撃不可
・HP条件を満たせば初撃ダメージカット
とうとう現れてしまったデジェルで良くね?と言う錬成内容。
秘奥持ちの重装と言うコンセプトその物は良いが、それ以外に書かれている内容がいまいち。
まず今時のキャラなら無条件で行えても良いダメージカットに50%ものHP条件が付いているのはいくらなんでも酷い。しかもたった30%しか軽減してくれず、盾壁隊形と秘奥で発動を切らさないのが前提だとしても絶対追撃がない関係上一回しか攻撃が望めないのでひたすら14回復に頼らざるを得ない。
そして硬さでも火力でもの方が大きく上回るため単純に性能で使う理由がない。なんなら特効を受ける時点でカドゥンやマルテにセリーヌを添えて使ってた方がまだマシ。
まるで外伝、Echoesの重装上位兵種であるバロンの微妙さを悉く詰めきったかのような悪い意味で原作再現された性能で、少なくともとても5限のマイナーキャラにやる仕打ちとは思えない。ここ最近で最も酷い錬成内容と言っても過言ではないだろう。真面目に槍魔器持った方が活躍できる可能性も十分あり得る。
サンプル
超英雄錬成枠
キヌ(新春妖狐)
新年の妖狐娘の爪牙 |
HP+3 奥義が発動しやすい(発動カウント-1) 敵から攻撃した時、または ターン開始時、竜、獣以外の味方と隣接していない場合 |
・キラー
・最大7の魔防参照固定ダメージ
・竜鱗障壁
・敵HP条件を満たし、化身状態なら実質攻守魔+16、速+12&瞬撃
・見切り・追撃効果
恒常版と同じく最大16近くものステ盛り、かつレテ同様見切り追撃内蔵の回避騎馬として順当強化。竜鱗障壁なので回避に比べて倍率は最大が出しやすいが、レテには内蔵された虚勢がその分非搭載。
キラーがあるのでレテよりは確実に強力だが、恒常同様魔防に寄った守備低めな配分と不利こそないが有利もない無属性、上限有りの固定ダメージとやはりパッとしない。
身も蓋もないが守備と魔防が真逆だったら評価も真逆でもっと強かったと思う。錬成自体は割と強い。
奥義加速手段を持たない騎馬なのでいつも通りクロルフなどと組み合わせる事で真価を発揮する。
サンプル
伝承/神階英雄錬成枠
セリカ(バレンシアの王妃)
天聖エンジェル |
速さ+3 周囲3マス以内に味方がいる時、 |
ソフィアの魂・承 |
戦闘中、敵の絶対追撃を無効、かつ、 自分から攻撃した時、 戦闘開始時、自身のHPが25%以上の時、 |
・3マス条件を満たし攻めれば攻速+10
・魔防参照固定ダメージ
・2マス条件でターン開始すれば奥義加速付与
・始まりの鼓動
ソフィアの魂・承
・見切り・追撃効果
・攻め立て
・HP条件を満たせば速さ-5&ダメージカット半減
→実質速さ+15
緑魔版アルムだが体力を減らして戦うスタイルからどちらかと言うと通常(神装)版の強化版に近くあまり対人に向いた性能ではない。しかも後にどんどん強力な火の2距離伝承が追加され、とどめに開花版がほぼ上位互換と些か伝承と言うには地味なバージョンだった。
錬成と強化で一気に方向転換し、今度は体力を削らず全快の状態を維持して攻め立てるという環境に合ったスタイルに変化。総選挙版同様体力を減らさない事を重視したことによってセリカの成長を意識しているというコンセプトも良い感じ。
螺旋4が出たことによって奥義を用いて容易にダメージカットを無効化出来るようになったため、Bが埋まっていて奥義も専用が存在しないセリカにとってはその点で不利を取るがそこをしっかりダメカ半減効果を持つことで対応しているのは偉い。
加えて始まりの鼓動と奥義加速を得たため本人も奥義によるゴリ押しが可能、かつ始まりの鼓動が空いた分を信義などに変えたりW始まりの鼓動が出来たりとカスタマイズ幅の向上に繋がっている。
魔法の圧倒的火力を押し付けるというこれまでのセリカの特徴を最も色濃く出している力に特化した錬成と言えよう。
しかしやはりBが埋まっているというのは代償も大きく、螺旋4が付けられないのもそうだが何より先制が付けられず詰ませ性能は低め。
離脱4などの他の有用スキルも付けられず、立ち回りの幅を増やせるような変わったスキルが多いBの4スキル化の流れに対応できない以上ただ攻める立ち回りしか出来ないのが辛いところ。
またと違い拍節がない点は大きな弱点。
キャンセルだけなら奥義加速や始まりの鼓動と合わせて相殺する事が出来るが、ラルヴァやアスエンのようなどちらも併せ持つキャラに対しては対抗し辛い(とは言えは魔防も低いので奥義がなくともゴリ押しで返り討ちに出来なくもないだろうが)。
ただ少なくとも単純に威力の高い月光などを撃ちたい場合にはに比べるとやや安定感に欠ける。
「エンゲージ」ではワープキャラ(らしい)という事を考えるとターン開始時に始まりの鼓動ではなく伝令を付けるべきで、始まりの鼓動4を自由に付けられた方が強かったのでは?とは正直かなり思う。
信義4もステ補正とバフが入る強力なスキルなのは間違いないが、を使ってる身としては始まりの鼓動4で毎戦闘安定して追撃月光閃を撃てる(&先制も持てる)強みを知ってしまっているのでやはりに比べるとどうしても見劣りを感じざるを得ない。
が祈り内蔵と言う強烈な個性を打ち出している点も考えると尚更そう思ってしまう。無難に強いものの少し残念。
サンプル
ミラ(愛の女神)
大地母神のブレス |
HP+3 守備+3 戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が 自分を中心とした縦7×横7マスにいる味方は、 自分を中心とした縦7×横7マスに味方がいる時、 敵自分を中心とした縦7×横7マスにいる |
ミラの歯車・神 |
ターン開始時、自分に「敵は追撃不可」を付与 ターン開始時、十字方向の自身より守備が1以上低い 光シーズンの飛空城攻撃で出撃時、ターン制限+1 |
・縦横7マス内の味方が居ると最大全ステ+6&攻撃凪
・縦横7マス内の味方に全ステ+4&攻撃凪紋章効果
・常時全ステ+4
ミラの歯車・神
・追撃不可付与
・十字軸の敵に補助不可&キャンセル付与
・光シーズン攻城時に1ターン増加
元々補助不可付与で今でも使われる事があったぐらいだったのだがそれに加えて紋章バフの強化に攻撃凪、キャンセル付与が追加された事で置き物力がより強化された。
そして専用Cにしっかり対応するためか夜刀神やクロエの如く無条件で全ステ+4が入った事で実質総合値が上昇。そこに全ステバフの紋章効果が自身にも入る&追撃不可を得たため置き物としてだけでなく壺割り時の囮役として性能まで強化。
サポート性能がひたすら求められる神階英雄としての性能としてまさに非の打ち所がない完璧な強化が成された。
その分ミラの歯車は安易に範囲拡大が行われなかったり、紋章バフの強化もエンブラの前には全くの無意味である事や補助不可自体もエリサクがデフォルトで快癒を持ち合わせているため打ち消されやすいと環境との相性でバランスが取れている。
この二人で事前に準備が出来ていたこそ出来た強化とも言えるので性能自体は紛れもなく高い。
個人的にはアスクの双界効果付与の方が環境にも合ってて強いので好みだが、いずれ付与効果を剥がしてくる神階英雄の実装も今の流れからすれば確実にあり得るので後の環境で有利になり得るキャラの筆頭とも言える存在だろう。
サンプル
聖杯錬成枠
アストリア(アカネイアの勇者)
メリクル |
HP+3 攻撃+3 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・HP条件を満たせば2マス内の味方に全ステ相互鼓舞
・HP条件と3マス条件を満たせば全ステ+8
・他力本願可強化増幅
→自力で全ステ+14相当可
総選挙アルムと同等の総合値で雑に相互フルバフを撒けるという点で実装初期から査定要因として活躍していたが錬成ではそのフルバフが+6に進化、かつ兵種制限が撤廃された事で更にバッファーとして扱いやすくなった。
また、伝承ロイなどにあった他力本願強化増幅も自分のも参照されるという形で内蔵されたため単純な強化増幅としても使えつつ凪に強いという特徴も持ち合わせることになった。
しかし戦闘要員としてはただ数値が高いだけでダメージカットや奥義加速、キャンセルや固定ダメージなどは持ち合わせないのがネック。なのでやはり支援重視のキャラと言う風にはなりがち。
とは言え、最近では奥義を一切出させないルキノのようなキャラが覇権を取っているため一周回って単なるステータスのゴリ押しでもワンチャンはある。回避も4に進化したためダメージカットも確保しやすく見た目以上にはやれるキャラと言う部類に入る。
ちゃんと最新スキルにアップデートし、歩行見切りを付与してやれば堂々と前に出しても全く問題ない。
余談だが、バッファーとして運用する場合に相性が良いのがあの総選挙マルスと言うのはなんとも皮肉めいた話である。
運用としては歩行見切りや封緘などを持って完全サポートに振り切る...というのは割と誰でも思い浮んで面白くないのでサンプルではアタッカーとして運用する場合を想定して掲載。
サンプル
総評
A(目に見えてわかる利便性の向上)
B+(無難of無難)
B(キラーも錬成内容も偉いが配分が悪い)
C(微妙)
総評してミラ以外は良くも悪くも普通止まりな印象となった。どれも平均以上には使えるが、飛び抜けてぶっ飛んだ何かがない為に地味な印象が拭えない。
ミラは非常に優秀なので今後の環境の変化次第で注目の一体。またアストリアはこの中だとむしろキャラが立ってる部類とも言えるので面白い使い方の開拓に期待。
ただしフォルスに関しては明確に酷い部類の錬成とまで言える。ただでさえ重装が逆風に入った状況の中で過去の錬成に劣るどころか☆5としてのクオリティすら疑いかねない。
魔器を持ったクリスマスヒルダやバレンタインエリウッド等の方が余裕で強いどころか下手すれば近い内に錬成され、元が勇者武器故に反撃勇者武器を得られる可能性があるバルボと立場が逆転する事態も想定できる。
ライや闇マリータなどと違い元のコンセプトはそこまで悪い物じゃなかったはずなのにどうしてこのような仕上がりになってしまったのかただただ悲しみを覚えるばかりである。
それとまた去年と同じタイミングで再び錬成デフレ期に入ったなと言う印象。
今年も5~6月辺りまではかなりつまらない錬成ばかりが続くかもしれないと考えるとわくわく感が薄れてきて憂鬱なので一発驚かせてくるような革新的な錬成が投入されるのを望みたい。
来月以降の予定と予想
直近錬成待ち
・赤
・青
・緑
・無
・聖杯
・超英雄
・伝承/神階(3月/5月~)
・どこかに割り込む枠
確認ミスで赤から霧亜が抜け落ちており、大変申し訳ございませんでした。
順当にいけば今度こそエーデルガルト、そしてアルシャロ、コンラートまでは確定。残りはシルクとバヌトゥが有力候補と言う所か。
一斉を風靡したアルシャロだが、リメイク版とも言うべきアスエンの性能を考えるとあの水準に追い付かないといけないのが苦しいところ。だが新規のアルフォンスが現状絶望的な状況にあるためここで再び盛って唯一無二の性能に仕立て上げてくる可能性はあり得る。
そしてこの面子だと以外はほぼほぼ期待できない。強いて言うなら最近テコ入れが著しい杖のシルクだが、元武器がメランコリーなため軽めである抑圧の聖光が扱いづらい。よって重圧の聖光が撃てるような錬成だと理想的。
しかし元の配分がまるでモルダのような守備型配分なので、慎重に扱わないと何にもなれない産廃になり得る。
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