スキル継承枠増加、復刻PUなどに天井追加がない事に強く遺憾の意を表したいテンクーコングです。
ファイアーエムブレムヒーローズ6周年おめでとうございます。
今回は遂に3部神階最後の強化となったスラシル、4部神階初強化のピアニーに加えて級長枠のディミトリ、超英雄なのに何故か多くの人がすり抜けて苦しんだ正月レテの錬成とキャラの見所は割と多め。
果たして今回の当たりは...?
武器の解説欄では
青で新規に付与された効果を、
緑で錬成前から強化された効果を、
黄緑で特殊錬成の効果を
赤で錬成前から弱体化した効果を書いていく。
また考察は基本的に飛空城を中心とした視点で、記載しない限りは闘技場、決闘視点でない点は留意。
※掲載当時の環境を反映した物で、今後追加されたスキルに関しては一切考察の範囲外なのに注意。
通常錬成枠
ディミトリ(青獅子の守護者)
高潔の戦槍 |
HP+3 攻撃+3 |
・敵HP条件を満たすorHPが削れた状態で攻めれば全ステ+8
・絶対追撃
・攻撃版アスク算
・ダメージカット半減
互いがフェアな状況でのみ効果を発揮するという特性は消され、クロードが総選挙&伝承を意識したような性能で錬成されたからか、こちらも総選挙&伝承をやや意識した性能に。元々は伝承エフラム2世みたいな性能だったがこの錬成ではっきりと違う道に辿る形となった。
攻撃版アスク算を初投入。10%と言う物足りないような数値ではあるが、元々攻撃は武器によって高まりやすいため20%系には及ばないにしろ効果は十分発揮される。
リヴスラやサラダのダメカ半減も持ってきたため槍騎馬の中ではトップクラスの火力。とにかく力によるゴリ押しに優れているが地味に速さに+8の補正が入る点も優秀。
ただしひたすら攻撃面(と僅かな防御面)に特化した内容しか書かれていないため小回りは効かない。特に奥義加速や拍節と言った類がない点が扱いづらいところ。
よってクロルフやアスク等の力を借りて迅雷などの重い奥義を回すか2カウントの攻撃奥義で撃ち逃げするかの2択になる。迅雷したいなら補助は必須。
また火力はかなり高いが、一部の硬い敵には特効組に比べて打点に差が出る事もあるので過信は禁物。
怒涛・近影が利用できるので他の絶対追撃組より絶対追撃無効には強いが、結局中速なので高速の絶対追撃無効相手には強化増幅や敵弱化増幅を利用しないと上を取れないので要注意。
シリウス同様弱い事はなく上位キャラにも対抗出来る味のある性能を持った良い錬成だと思う。個人的にこういう性能はお気に入り。少なくともジョフレの100倍は強い
サンプル
ノルン(アリティア義勇兵)
義勇兵の弓 |
飛行特効 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・HP条件と3マス条件を満たせば全ステ+8
・対2距離限定攻速凪
→2距離限定で実質速守魔+13、攻+8
・キャンセル
・護符回復
未だに総合値の高さでは他の追随を許さない高成長補正付きの弓。当時はその総合値(と美麗なイラスト)を買われ多くの10凸を生み出した。
故にパイソンの弱錬成もあって尚更微妙な強化になると思われたが結果としては割と無難な物が来た。元が遠防弓だったからかアンチ2距離騎馬と言う具合になり、割と簡単に速さ70ラインに届く程の速さを得たのはでかい(サンプルの物で丁度70に到達する)。
伝承ヴェロニカやその他多数の低耐久騎馬魔を狩り取れる枠として使える。
代償として火力面が伸びなかったため祈り持ちのセリーフやエイル等には苦戦を強いられる。またほぼ2距離受け以外の役割は持てないので攻め運用に関してはほぼからっきしと思った方が良いだろう。
対2距離騎馬に絞るとまあまあ強いものの、同じ射程で動いてくる総選挙セリスや踊りで突撃するエンブラ等の近接も混ざると思うように戦いにくい場合も。また硬すぎるアスエンや、初手から奥義をぶっ放す歩行系の相手は明確に苦手。
Vレオンが使えるグラビティで対面操作してやれると幾分か活かしやすいか。
サンプル
カチュア(冷静な次女)
流星 |
HP+3 攻撃+3 自分から攻撃した時、または 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・守備参照版絶炎結界
・HP条件を満たし攻めれば全ステ+8
・子ターナワープ
・激突条件で敵の攻守デバフ
→実質最大攻守魔+12、速+8
同じEchoesでも双界版は未だ猛威を奮っているが、一方こちらは異常な火力があるだけの鉄砲玉に過ぎない一発屋と言う性能。今でいう絶炎結界の効果はこの流星から派生し使いやすくなった物。
攻撃が敵の守備を上回るという条件がすっかり難しくなったのもあってか、錬成ではしっかり攻守デバフを与えていく方面に。上位ワープを手に入れたので激突最大条件に関しては現実的に満たしやすく噛み合っている。
火力の異常性は十分高まったので子ターナのように防衛での事故は狙いやすくなったが、同じワープで純粋に射程の長いソーリャやイグレーヌなどの方がより事故を狙いやすいのは明白で採用する枠はやはり厳しいか。
またカティトと組ませる場合でも上位ワープの存在がTAの範囲から微妙に外れやすく相性が良くない点が気になる。かと言って撃ち合うのに必要な耐久力がそれ程改善された訳ではないので結局運用は難しいままと言わざるを得ないか。それよりも早く完全なカティトメタ出してほしい。
サンプル
超英雄錬成枠
レテ(獣牙族のお正月)
新年の戦猫の爪牙 |
HP+3 速さ+3 自分から攻撃した時、または ターン開始時、竜、獣以外の味方と隣接していない場合 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・回避
・最大7の速さ参照固定ダメージ
・HP条件を満たし、化身状態で攻めれば実質攻+14、速+10、守魔+4&瞬撃
・速さの虚勢
・見切り・追撃効果
ピアスカを引こうとした人が何故か手元に集まっていることが多い謎のキャラ。誰が呼んだか通称ねこあつめ
通常版が錬成でも微妙な性能だった事から補填も兼ねて錬成での大幅強化に期待されていた...が、ネサラですら撤廃された固定ダメージの上限値が撤廃されず、かと言って見切り以外に特別な性能がある訳でもない。正直強さとしては今年出た☆4枠の正月ベルベットと大差はない。
キラーや奥義加速、過剰なステ盛りに特効もないなら虚勢との相性込みでも固定ダメージの上限ぐらい突破しても全然良かったのに何を警戒されたのか付かなかったのはあまりにも痛すぎる。待たされた割にはかなり残念な錬成。
サンプル
神階英雄錬成枠
スラシル(鏖殺の魔女)
イーヴィングル |
竜特効 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
死んでほしいの・神 |
ターン開始時、自分の周囲5マス以内にいる最も近い 戦闘開始時、敵のHPが99%以下、 |
・竜特効
・3マス条件&HP条件を満たせば全ステ+10
・見切り・追撃効果
・速さ魔防の凪
・味方に全ステ-4デバフ
死んでほしいの・神
・5マス内の敵とその周りに弱点露呈付与
・HP99%以下orデバフ状態で速魔-5&攻め立て
→武器と合わせて実質攻速+15、守魔+6
かつては登場したばかりのオルティナを逆に狩り取ってしまう圧倒的な性能と、既に息絶える寸前だった竜を完全に絶滅させる武器を持って防衛神階として大暴れした。
時は経ち、今の理神階は主に天神階エリミーヌの影響下なのもあってかまともな性能をした神階がごく僅かとまで追い込まれており錬成による逆転は一定数望まれていた。
その性能はなんとキラーに始まり、置き物力を強化しつつ連撃も活かしやすくなる弱点露呈付与、完全な見切り追撃に速魔凪とかなり手を施された。
またデメリットが据え置き故かステータスバフも通常より多い+6を獲得できたのは嬉しい。
特にキラーを得た事で始まりの鼓動と合わせた開幕奥義が打てる点は雑に強い。更に範囲の広い弱点露呈のお陰で攻め立てが決まればかなりの大ダメージを狙える。
TAで4連撃になった時の火力は絶大で、これは仮にダメージカットが組み合わさったとしても倒しきれる可能性がまあまあある程。
また単純に置き物としても広い範囲で弱点露呈を与えられるのでラルヴァやその他の火力補助に利用できる。
こう書くとかなり強化されたようにも見える...が、よくよく内容を見るとダメージカットその物を無効化させる事は出来ず、そしてなんと言っても拍節がないため敵のキャンセルに対してあまりにも弱い。
実はこの弱点は異なる世界の自分自身とも言える伝承ヴェロニカが持つ専用奥義「閉界」があれば全て解消できる物だったが残念ながら持てなかった。リーヴは開世を持ってこれたのに何故...
ただでさえエリミーヌが居る上に闇に比べてパワーが足りてない理神階が多いのでこれぐらいしても別に問題なかったとは思うが、恐らく光で追いやられた重装の活躍の場を確保したいという点や再び特効のせいで活躍しにくくなる竜の存在を考えて犠牲になったのだろう。
またこれによって錬成前では有利だったに対しては相性通り不利を取られるようになった。今までが異常とは言わない
正直待たされた割に...と言う以上に武器にデメリットがある割にはあまり釣り合ってない強化内容と言うところ。去年のフリーズに続いてこのジンクスが継続してしまった。
ただ、フリーズと違う点は決して全く使えないダメなキャラではない所なので運用さえ定まってれば全然使い道はあるだろう。
例えばTA入りでの運用や、エリミーヌ添えカドゥンが未だ鬱陶しいというようなシチュエーションなら問題なく採用できる。
余談だが、錬成で後付けキラーが付いたのは主人公と総選挙に選ばれたキャラだけと言うジンクスはスラシルをヴェロニカとしてカウントする場合は途絶えていないこととなる。→追記:アイラも後付けキラーが生えていました。申し訳ございませんでした。
サンプル
ピアニー(幸夢の)
幸福の花 |
魔防+3 十字方向に味方がいる時、 |
やさしいゆめ・神 |
このスキルは「歌う」「踊る」として扱われる |
・攻撃速さの十字紋章(+4)
・HP条件を満たし、味方と軸が合えば全ステ+8
・絶対追撃
・戦闘後に軸が合っている味方と自分を7回復
やさしいゆめ・神
・踊り
・十字軸の味方に全ステ+4バフ付与
・十字軸の味方に伝令付与
・十字軸の味方に弱化無効付与
典型的な元が強すぎるあまりに抑えられた錬成。
はっきり言って今でも上位級の性能を誇るピアニーに錬成が入る時点でおかしい物だが、神階英雄なので仕方なくという所だろう。
付いた全ステ+8と絶対追撃を活かす方法はかなり限られている。基本的に戦闘しないので少なくとも絶対追撃に関してはほぼ使う事がないだろう。精々救援迅雷で倒せる時に殴れる可能性があるが殴ると回復させてしまうので救援戦術のアタッカーとしては明らかに不向き。
全ステ+8に関しては主に壺割りの囮として安定感が出るものと割り切ろう。一応アスクのCスキルで双界効果を付けた状態ならばメディウスの攻撃を受け止められる程度にはなったが、それでも結構削られる。仮にメディウスがボーナス状態だったら恐らくほぼ耐えられない。
なので本質はやはり1とは言え強化された十字紋章効果&バフ効果と弱化無効付与にある。1でも差が付く可能性がある能力が強化されたのは大きい。
弱化無効に関しては秘奥や万全などを採用している際に受けに付与出来ると格段に安定性が上がる。またこれによって光闇では訓練所がボーナスだったとしても無効化出来るようになった。これははっきり言って滅茶苦茶強い。
ただし闇神階でデバフを一番広く撒くユンヌには戦闘外の数値を利用してくる関係上効果が薄いのが難点。
欲を言えば折角ゴブレット型がまあまあメジャーな存在だった以上は出来れば守魔にも十字紋章効果が付いてほしかったと思わなくもない。が、2週間に1回絶対に使わないといけないキャラの強化としてはこれで十分。弱化無効が付いただけで強い。
サンプル
聖杯錬成枠
シグルーン(忠節の天馬騎士)
神使親衛隊隊長の槍 |
HP+3 周囲3マス以内に味方がいる時、 |
・HP条件と3マス条件を満たせば最大全ステ+14
・初撃ダメージカット
・護符回復
先月の死神騎士で聖杯枠の付与スキル数が少ないの可哀そうとか言ってたら早くも翌月に増えた。流石に死神騎士は泣いていい。
いまいち特徴がないタイプのペガサス系ステータスだったためか錬成は超が付くステ盛りに。地味に3部総選挙と同時実装だったため意図せず同じステ盛りタイプの錬成になった。反攻の槍要素はほぼ完全に消えた。
ステ盛りだけじゃなくダメージカットもあるので個人的にはシンシアより真っ当に強い錬成のように感じるが、密集させて真価を発揮する以上必然的に受け運用が主体となるので互いに差別化は出来ている。
故に攻め運用だとちょっと使いにくいのが難点だが、射程で劣るワープのない飛行近接でやる事なんか受けるか一斉突撃ぐらいしかないので半端なステータスを補えない魔器槍で戦わせるよりは強いだろう。
外付け見切りは確実にあった方が良い。リリスでもサラダでもどちらを用いても構わないが追撃操作がないと折角のステ盛りが腐るのでこれだけは必ず付けよう。あとはやはり遠間を付けたい。
盛れば盛る程強いのでキャンセルや紫煙、強化増幅などでとことんまで盛っていきたい。
サンプル
総評
A(確かに強くなったが武器錬成はほぼ無関係)
B+(無難な強さ)
B(もう一押し欲しい。方向は悪くはない)
C(微妙)
総評して待たされた割には...みたいな錬成が多い印象になった。
どれもこれも攻撃する事やステータス盛るのに特化しすぎてそれを通す為の何かに欠ける的な物ばかり。このキャラにしか出来ないというようなセールスポイントが薄い。
強いて言うならシグルーンは盛り方がすごいのでもしかしたら少し増えるかもしれないが兵種が足を引っ張るのは間違いない。
他、またもやレテは微妙な錬成を貰ってしまったのは残念極まりない。
見切りは兎も角、虚勢が付くぐらいなら奥義加速して欲しかったし固定ダメージの上限突破がなかったのは苦しい。
獣は汎用が存在しないため現状ゆっくり死んでいくしかないのが非常につらいだろう。
来月以降の予定と予想
直近錬成待ち
・赤
・青
・緑
・無
・聖杯
・超英雄
・伝承/神階(3月/5月~)
・どこかに割り込む枠
確定枠は伝承セリカ、正月キヌ、アストリア。
アルムが強くなったためセリカも同等以上の強化が貰える可能性は高いものの、今一番縛られてほしくないB枠の強化であることである事が懸念材料か。
は先制や水薙ぎ、秘奥×紫煙での回避型など自由度の高さで強さを得ているため個人的にはの強さは超えられないと予想。とりあえず最低限拍節は欲しい。
また開花セリカのような祈り路線はデフォルトの奥義で既に持ち合わせているためその方向への進化はあまり期待できない。
キヌもレテの惨状を考えるとあまり強さに期待する事は出来ない。恒常版が魔防参照で色々盛る効果だったので乗る効果次第ではワンチャンと言う具合か。
アストリアは自己バフもあるので強化増幅辺りが雑に乗ったステバフ盛り剣士として再び輝きそうだが、当時楽に査定要因として用意できてかつ総選挙アルムより強かった故にそれなりに10凸されているのでそれがどこまで響くか次第。
また、来月の恒常錬成枠の内1つはエーデルガルトがほぼ確定と見ていいだろう。
狂嵐が入る可能性は現実的ではなく、エフリオのような再移動が入らないとキラーがあるとはいえど厳しいだろう。
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