紋章士アイク10凸、テンクーコングです
今回は遂に闇ガチャのトリとして暴走アイクが、更に風花雪月ラスボスの一角ネメシスも錬成
同時に錬成される面子は地味さが拭えないため今回の錬成でどのようなキャラ付けがなされるのかに注目したい
果たして今回の当たりは...?
武器の解説欄では
青で新規に付与された効果を、
緑で錬成前から強化された効果を、
黄緑で特殊錬成の効果を
赤で錬成前から弱体化した効果を書いていく。
また考察は基本的に飛空城を中心とした視点で、記載しない限りは闘技場、決闘視点でない点は留意。
※掲載当時の環境を反映した物で、今後追加されたスキルに関しては一切考察の範囲外なのに注意。
通常錬成枠
アイク(暴走の闘気)
混沌ラグネル |
HP+3 戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4、かつ 敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する 戦闘開始時、自身のHPが25%以上で |
・HP条件を満たせば全ステ+8
・連帯
・拍節
・ダメージ減少
・奥義でダメージカット無効
・強制奥義加速
時代を先取りし過ぎたスキル「連帯」をFEHで最初に持ち込み、そしてデバフが強くなるにつれて徐々に本領を発揮し始め、なんと去年には全盛期を迎えたと言う登場から現在に至るまで(細々とではあるが)現役選手の異例キャラ。
後に登場したAの連帯と組み合わせた多重連帯で常に「環境メタに対するメタを張れる性能」を発揮可能で、万能ではないが条件次第ではリオエイなどの最新キャラですら軽々と受け止め、吹き飛ばす凄まじい爆発力を持つ対デバフ特化型のキャラだった。
錬成では凄まじい対デバフ性能以外の部分が強化。
子供以降のアイクシリーズが持つ強制奥義加速、そしてそれに伴い発動を安定化させられる拍節や念願のダメージカット無効、更に無効化手段がないダメージ減少を手にし、弱点であったデバフ依存過ぎる面が大きく解消された。
敵の拍節や竜眼に邪魔されなければ確実に暴の天空を発動でき、ダメージ減少で元の耐久を補える上でデバフまで入ってしまえば止められる相手はほんの一握りだろう。とどめに神軍師の策が入ればもはや敵は無い。
また武器効果とは半分被るが不動自体とは相性が良い。
この場合はダメージ減少もあってこれまで以上の圧倒的硬さを得られる上、暴の天空ではなく神速回避も候補に挙がる。先月のサイリからキラーを抜いた版に近い性能なのでマルスエンゲージや始まりの鼓動4などで補えばこの運用も十分実用に足る。
しかし肝心の対デバフに関しては依然として自前では用意できず、相変わらず上振れと下振れが大きい癖が強い性能。
下振れ部分に関しては今回でかなり解消されたが、やはり真の性能はデバフを受けた状態にあるため本領発揮した際の性能との差異は依然として埋まらない。
あくまで自己完結こそしなかったものの、最大値の強さはそのままに後のアイクシリーズを踏襲した性能でより爆発力の高い危険なアイクと言うキャラコンセプトが明確になった。
速さが高いことで紋章士とは微妙に同じ対策が通らないという点も抜け穴になり、よりメタに対するメタ的存在としても強固に。
何より素の硬さが上がった事でデバフが薄くても出しやすくなったのは非常に嬉しい。これまでに比べて活躍出来る場面は間違いなく増えている時点で錬成内容としては大当たり。
このキャラを4年もの間使ってきた筆者目線でもほぼほぼ文句の付けようがない非常に素晴らしい錬成。
ただしデバフアンチと言うキャラ自体はそのままなので対サナミカは依然として苦手な部類。一応デバフが薄い状態でなら受かるようにはなったがHP自体はかなり持っていかれるため油断は禁物。
またマップ奥義カットが無い関係上唯一イグルイだけはそのままだと紋章士同様の対策が通るため回避付与やガトー、生の息吹などの何かしらの対策は必須。要警戒。
※単体記事は7~8月付近でのリニューアルを予定しています
サンプル
アンナ(秘密多き行商人)
裏の五連闘の宝槍 |
HP+3 速さ+3 ターン開始時、周囲2マス以内の味方の人数によって、 自分から攻撃した時、または、 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・上位ワープ
・2マス内の味方の人数で再移動、回避相互付与
・HP条件を満たし攻めるor敵HP条件を満たせば最大攻速+17、守魔+16相当
・護符回復
・速さ参照固定ダメージ
・弱化無効
登場当初こそ貴重な回避適正のある槍として注目されたが、翌月により最適化されていたクリスの登場であっという間に存在感が消えてしまったかなり不遇寄りのキャラ。
以後専ら素材として見られる事が多く、所持している速さの相互大紋章や大共謀はそれなり需要があったためかなりの数が消えたことだろう。
錬成によってワープは予想通り現在の基準に強化され、加えて味方の人数次第で再移動や回避を撒くというサポーター路線に転じた。
サポートを行いつつも有利バフの数でステータスが上がるため最大ステータス状態になれば本人の強さもそれなり。魔防に寄った配分もあり不動を持たせれば硬さも十分備わるだろう。
ただ、最初に付く方が攻めや大共謀などと相性が良い再移動なため受け運用で回避を出すには2マス内に2人も置くのを強要させられる。
かと言って攻めパーツとしては明らかに噛み合ってない性能で、大共謀を噛み合わせるには再行動がない以上他にも優れたサポーターが居ると言わざるを得ない。
また光シーズンだと3つ以上付いた時点で軸が合うと有利バフを解除してくるロキや奪ってくるティナが天敵中の天敵。こうなるとただの攻速+5守魔+4でしかないので一転して非常に貧弱と化してしまう。
再移動を撒くならルフクロやオルテンシア、伝承エリウッドなど有力なキャラが多く、回避も舞いがあるため戦闘性能を活かさないといまいち使いにくさが目立つ。歩行見切り4でワープや見切りも撒きつつ受けさせるのが最も無難か。
サンプル
ジュリアン(心優しき元盗賊)
辺境の盗賊の暗器 |
騎馬特効 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 【暗器(7)】効果 自分から攻撃した時、または、 |
・騎馬特効
・HP条件を満たし攻めるor2マス条件を満たせば全ステ+8
・初撃&連撃ダメージカット
・不動の姿勢
・強化吸収
・奥義加速
・護符回復
登場時から性能自体はパッとせず、金剛反撃&攻速凪師匠としてしか見られてなかった男。特に語るような事もない悲しみを背負った汎用5限枠だった。
予想通り元々持っていた騎殺の暗器を進化させる方向の調整が入り、現在でもかなり珍しい不動の姿勢内蔵の神器となった。
攻速凪を持つ点が強化吸収と言う形になり(それに伴って攻速凪は噛み合わなくなったが)、敵のバフを利用して圧倒的なステ盛りを実現する。
とは言え不動の姿勢以外には特殊な効果がなく、固定ダメージこそあるがパッとしない印象はそのまま。また敵バフ依存と言うのはなんだかんだで使いにくく安定感に欠ける。
不動の姿勢があるため工夫すれば紋章士アイクに手痛いダメージはおろか撃破も視野に入る点に関しては評価可能だが、それ以外の点が貧弱気味。
一応奥義加速の存在で滅殺は出しやすいため、ルフクロやヴェイルと組み合わせて敵の奥義を戻して喰らわないようにしつつ叩き込むのが基本運用という所か。
サンプル
超英雄錬成枠
セライナ(浜辺の蛍石)
楽園の果汁 |
攻擊+3 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 ターン開始時、自分の周囲5マス以内にいる 自分から攻撃した時、または、 |
・攻めれば実質攻速+11
・速さ魔防の凪
・攻撃参照固定ダメージ
・敵5マス内条件で2マス内の味方と攻速バフ&魔刃相互付与、敵へ速魔デバフ&反撃不可付与
・見切り・追撃効果
神器持ちではあったが、速魔牽制だけと言うあまりにも薄すぎる効果により登場時から存在感がなかったキャラ。
後の恒常版が風薙ぎと相性が良い見切り追撃内蔵で存在感を示したという点が余計にこちらの弱さを助長してしまう形となった。
そんな訳でほぼ丸ごと別キャラと言うレベルに変貌し、まず速魔牽制は十字牽制(絶対追撃はない)化、更にそこへ速魔凪、固定ダメージ、相互魔刃付与、反撃付与、そして恒常同様の見切り追撃搭載...と、今までが未完成品だったかのような驚異の盛り具合である。
反撃不可は言うまでもなく強力だが、地味に魔刃&攻速バフ付与が敵条件な点はかなり珍しい。相互付与となると少し条件が面倒臭い点は難点だが、自分が利用する分にはほぼほぼ無条件で緩い。
しかし反撃不可の緑魔騎馬と言えば言わずと知れたリオエイが大きな壁。
生の息吹によって絶対追撃が出ないリオエイでは落としきれない敵が丁度増えてきたため速さがある点はセールスポイントにはなるが、魔刃があるとは言えそこまで火力が出る訳でもないため紋章士アイクなどには容易にカモられかねない。
そして何より行動停止の威圧感がないため、反撃が出来なかったとしても受け止められてから処理される恐れもある。
類似キャラとしてギンヌンガガプが居る点も痛手。
一見速さがあるセライナが優位に見えるがあちらには滅殺という最大の強みがあり、相手への圧ははっきり言って段違い。
このように錬成自体は良い物を貰えたが、個々の能力だけ注目していくと明らかに強いライバルが多い。攻城側として運用するにしてもリオエイは頭一つ抜けた性能をしているためどの方面にしてもセライナ特有の性能を活かすには難しめ。
ユナカなど、反撃不可が自分以外でも利用出来てかつギンヌンガガプ以外の無色枠を組み合わせられることでセライナである事の強みを引き出せるという所か。
サンプル
聖杯錬成枠
ネメシス(蘇りし解放王)
天帝の闇剣 |
HP+3 受けた範囲奥義のダメージと、 守備+3 |
・味方HP依存上位警戒姿勢
・HP条件と味方HP条件で全ステ最大+17
・奥義隊形
・護符回復
風花雪月金鹿ルートのラスボス。
フォドラ十傑の生存数によって強化される「伝説の剛王」を模した警戒姿勢系ダメージカットはユニークだったが、警戒姿勢自体が各ターン1回ずつしか発動しない汎用性に欠けたスキルだったため攻守ステ盛りはあれど扱いづらさが目立っていた。加えて登場当時はまだ回避剣士全盛期だった点も非常に厳しかった。
錬成によって警戒姿勢4基準に変化した事でダメージカットに関しては扱いやすさが向上。更に攻守しか対応してなかったステバフは全ステ分対応し、最大ステ盛り幅も上がった事で硬さはかなりの物に。
ダメージカットの効果は落ちるが、それでも併用すれば相当硬くなる不動はネメシスと組み合わせるのにまさに相応しいスキルと言えるだろう。
マップ奥義カットの所持者でもあるため不動の弱点が補えるのも心強い。むしろこれが本体とまで言え、流行りつつあるマップ奥義を受け止めつつ反撃の奥義を叩き込むというのがかなり強い動きとなる。
ただし特殊錬成効果に関してははっきり言ってかなり心許ない。
奥義加速やキャンセル、護符回復などは確かに存在自体はありがたいスキルだが、ステータス操作系や妨害系のスキルではないため強さを伸ばすという点ではいまいち。
アシュナード同様絶対追撃がない点も気掛かりで、しかも飛竜烈空や十字牽制によってカバーされたあちらと違い絶対追撃スキル関連には厳しい歩行と言う点もマイナス。
もっとも鈍足歩行剣にはあの紋章士アイクも存在するのが悩み。あちらが鈍足の答えと言うレベルで優秀なので単純なキャラパワーで比較すると単発攻撃になりがちなのも相まって当然劣ってしまう。
しかしダメカ×不動での受け性能と華炎すら撃てる奥義回転力、そして火力は馬鹿に出来るものではない。そしてアイクと異なりマップ奥義カットをデフォルトで備えている点は他にない長所。特にイグルイに対しては圧倒的に強い。
物理同士の殴り合いはシャロヴェロですら平気で受け止められるぐらいで、マップ奥義カットがある故に生の息吹だけでなく不治の幻煙も選びやすいメリットにも繋がる。
アイクの存在は気になるものの対アイクに特化した相手はむしろ返り討ちに出来るポテンシャルを秘めており、同じような対策は通じないという一点だけで十分評価可能。
その性質はさしずめ物理版魔王リオンという所か。そして本物の天帝の剣よりも圧倒的に強い。
サンプル
総評
A(強い武器に安定感が備わってより上振れ時最強候補に)
A-(環境メタに対するメタ。全てを耐えて反撃の一撃に賭ける無敵の剛王)
B+(器用貧乏。性能は確か)
B-(戦える性能だが運用が難しい)
アイクが最強と胸を張って言える回だった。
3年前は暴れたバージョンがあると錬成で他バージョンを弱くしてくる意味不明な習性が残っていたが、今回は現在進行形で紋章士が暴れているアイクが中々な強錬成を貰えたためその悪しきジンクスはここでようやく断ち切られたと言えよう。
癖はあるが最新キャラも容易に殴り倒せる可能性すらある高いポテンシャルを考えれば混沌ラグネルはここ最近でもかなり強い部類の錬成なのは間違いない。デバフまで自己完結出来てしまったら完全に紋章士級の壊れキャラなのでこの辺の自重でバランスを取ったという所か。
一見紋章士アイクが気になるようなネメシスも、実は特殊錬成ではない部分の強化幅が大きくあまり錬成が盛られない傾向にある風花雪月の錬成の中ではかなり強力な部類。
差別化部分が割と馬鹿にならない長所と言う点を鑑みれば暴走アイクに次いで強く、ようやくラスボスの風格に相応しいマップ奥義すら跳ね除ける無敵の解放王が爆誕した。
セライナも元が牽制しかなかった点を考えれば大きく改造され過ぎてもはや原型がない。アンナも付与する効果その物は間違いなく優秀。
だがしかし個々の能力に唯一性がなく、用意しやすい最新キャラを差し置いてまで運用するかと言われたらかなり怪しい。セライナは先述の通り組むキャラを変えればワンチャンを掴めるがアンナに関してはエースでないと厳しい印象。
ジュリアンは単純に効果に安定感がない割には...と言うのが足を引っ張りやや残念寄り。ただそれでも産廃ではないのが救いではある。
元のコンセプトからして錬成でより癖のある性質を極めたキャラが多く、これらのキャラを元から活用する術を知っている人や、噛み合わせる並びを見つけられると大化けするというある意味武器錬成に相応しい調整になっただろう。
来月以降の予定と予想
直近錬成待ち
・赤
・青
・緑
・無
・聖杯
・超英雄
・伝承/神階
・スルーされる可能性大
来月は確定枠がゲイル、アスタルテ
、ノート
。準確定枠としてベレア
、ムスタファー
が濃厚
しかし残りの面子は読みづらく、実装順で考えるなら蒼炎ガチャから一人は来るだろう。
☆4枠は既にムスタファーで埋まっているため候補はシノン、ガトリー
の二択。ラスト1枠に聖教会ガチャからフレン
なのか、はたまた色被りしてしまうがクリス男
をベレアと同時消化するのかと言うところ
・ゲイル
欲しい物が以前の槍飛行軍団錬成によって取られているのが向かい風。
被り上等ならばやはりクーガー同様のアスク算、もしくはアシュナードのようなダメージ減少が欲しい。鈍足なので車懸ワンパンを目指す要塞として極まってほしいところ。
・アスタルテ
他力ブレード、見切りパニックと既にある程度は完成された性能を持っている。
一方で見切りパニック以外のサポートは力不足を感じるためその方面での強化が欲しい。とりあえず弱化無効が付くのが一番無難。歩行見切りが持てない分見切り追撃付与もあると嬉しいかも。
原作ではオーラで守っているため初撃カットか囮指名もあり得るが、初撃カットはそこまで強い効果と言い難く囮指名は癖が強いためあまり良くはないか。
・ノート
既に防衛神階としては現状で十分強い。強化増幅が4水準になったりバフを撒くなど自分の戦闘力を上げる方面で調整されそう。
ダグが火力で凄まじく伸びたためノートは守りが強くなるのは濃厚だが、Bが専用で埋まる関係上不動が持ちづらいためそこそこで留まるか。
・ムスタファー
超無難に耐久が上がる感じの調整になりそう。実装自体が奇跡的な部類のキャラなので恐らくそこまで強くはならないと予想。
内容次第では愛祭斧で戦闘前ダメージワンパン狙いの方が良い可能性も全然あり得る。
・比翼ベレス(ベレア)
後に登場したベレスとコンセプトが違い過ぎるため予想しづらい。拍節、始まりの鼓動辺りが無難に付いた上にダメージカット無効が付くかどうかという所か。
今年だけで伝承、総選挙両方の錬成が控えている点を考えると強くなれるかはかなり怪しい。
・シノン
恐らく緩和孤軍条件にはなるだろう。近反内蔵が魅力的なので元々そこまで高くない耐久力を補えるダメージ減少が最も欲しい。
ただし現状のスキルではどうあがいてもアイクキラーにはなり得ないため火力面にはあまり期待できない。
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