ロイエリのせいで貯蓄ストーリーオーブが消え失せたテンクーコングです。
と言う訳で7月分。
今回はついに初めてW伝承で錬成されるロイを筆頭にデジェルや闇マリータなど今まで日の目を浴びてこなかった恒常面子が揃う。果たして今回の大当たりは...?
武器の解説欄では
青で新規に付与された効果を、
緑で錬成前から強化された効果を、
黄緑で特殊錬成の効果を
赤で錬成前から弱体化した効果を書いていく。
また考察は基本的に飛空城を中心とした視点で、記載しない限りは闘技場、決闘視点でない点は留意。
通常錬成枠
マリータ(魔剣に囚われし者)
暗黒の剣 |
HP+3 奥義が発動しやすい(発動カウント-1) 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・キラー
・HP条件を満たして攻めれば攻速+10&攻め立て
・拍節(キャンセル無効)
・敵が速さ型なら実質速さ+8、守備型なら実質攻撃+8
HP条件緩和、攻速+10に拍節が付いたため順当強化と言えば順当強化ではあるが最後のステ比較で敵へのデバフが変わる効果が中々の曲者。
恐らくこういう風になったのは攻速タイプとも受けタイプともどちらにも有効になるようにする為のデザインだと思われる。
が、何にせよ戦闘前比較なので実際のところバフに左右されやすく特に速さと守備の差が少ない配分の歩行相手に速さデバフが刺さるかは不安定。大抵の場合は刺さるだろうが常に安定して速さ勝負で追い越せるとは言い難い。
一方の守備デバフ効果だが、これが付いた所で硬い重装をサクサク倒せるかは全くの別問題。白暗闘を付けたら流石に結構良いダメージは出るだろうがもっと効率よくダメージが出せる固定ダメージに比べるとどうにも見劣りしてしまう。
一応柔剣4は固定ダメージだが5なのでたかが知れている。
正直こんな物よりも闇ディミトリの如く近影効果が付いてくれた方がよっぽど使い道が生まれたので元から弱い事を考えるとうーんと言わざるを得ない強化内容。恐らく先月のベルクトの方がちゃんと強い。
他のマリータ二人が強いので調整的には仕方ないのかもしれないが、この程度で歩行の域からは残念ながら脱却できない。
サンプル
モゥディ(優しき背)
虎戦士の爪牙 |
HP+3 守備+3 移動系補助を 戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、 ターン開始時、竜、獣以外の味方と隣接していない場合 |
・移動補助使用で周囲にデバフ&奥義カウント巻き戻し
・敵HP&3マス条件で攻守+10
・化身で拍節&倭刀
デバフ部分は正当進化した上で敵の奥義を撒き戻す効果を新たに付与した事でぶちかまし役としての適性がアップ。
一方で戦闘面は獣共通の拍節に攻守+10で留まったため有利物理以外の戦闘はほぼ捨てぶちかましサポーター特化の道を歩む事になった。
歩行なので鼓動も使える点から主に歩行のサポート兼敵の妨害役としてとても強い。
だが歩行獣以上にハガとの相性が良いのは何とも言えない皮肉じみた感じでもある。
サポーターの獣自体が割と貴重、かつ他に類を見ない効果なので採用もあり得る...と思わせて月末に更に優良な獣サポート&戦闘要員でもあるアスクが参戦したためこの枠押しのけるのは残念ながら難しい。使うならアスクが出られない天限定と言うところか。
サンプル
デジェル(正々堂々の)
鎧好きの堅槍 |
HP+3 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
・HP条件を満たして受ければ実質攻守魔+10
・追撃不可
・敵の攻撃をステータスで相手を上回った分だけ減少
まさかまさかの今回の壊れ枠。
未だ幅を利かせるマルテ、更に後発で強錬成を貰ったクリスマスエフラムなどインフレし続ける槍重装の錬成と言うのもあり相当高いハードルを積まれたが蓋を開けてみればこのようなとんでもない性能に変貌してしまった。
とは言ってもこの攻撃減少の仕組みが文だけだとかなり複雑でわかりにくいだろうが、要は戦闘外の数値勝負(当然バフデバフも込み)で全ステータス勝っていたとすれば(5×5)+10=35%も敵の攻撃を減少させられる。
ステータスで勝てないと当然減少させられる量が減り、最低だと15%しか減少させられない。つまり単純にステータスを引き上げられる凸数が物を言うという超廃課金向けな武器錬成と言える。
単に守魔を上げるよりも攻撃を下げる方が有効なのは攻撃凪などでも証明されているが、何より35%まで減らせれば単純な攻撃値やダメージ値で勝負する狙撃や滅殺の被ダメージを相当抑え込めるという事を意味し、生半可な火力の奥義では絶対に倒されない。物理戦闘では特に無敵の存在と言えよう。
一方で凸数が大前提なのがある種弱点なのはそうなのだが、それ以外の部分だと武器に絶対追撃がない点や固定ダメージには弱い点が挙げられる。
現状はそこまで存在してないとは言え固定ダメージ×特効みたいなキャラが多く出現すると流石に厳しい。そんなもん増えられても困るが
比翼トール(トキ)の「弱点露呈」はの弱点を突ける効果を持ってると言えるだろう。
武器に絶対追撃がないという点は割と致命的で、これによって絶対追撃を取る場合は盾壁のような強い隊形を取れず、盾壁などを採用する場合は追撃が取れず耐えるだけの運用になりがち。
もっとも耐えるだけと言う役割は英雄決闘のような場なら身代わりとして使いやすくなるという意味でもあるので十分過ぎるぐらい有用ではあるのだが。
あとは鈍足は改善されてないので速さ分で敵の攻撃減少を持ち込むのは若干難しいという事ぐらいか。兎にも角にも凸数が求められる。
元々汎用武器でどうしようもない性能からスタートしたのに加えてキャラとしての人気も低いが故に売り込みたいが為にこのような錬成を与えたのだろう。
を今から無凸から10凸まで仕上げるのは正真正銘キャラに魂を売る行為の極みと言っても過言ではない。
サンプル
伝承英雄錬成枠
ロイ(封炎の若獅子)
魔竜封印の剣 |
HP+3 竜特効 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、 |
人の可能性を!・承 |
ターン開始時、 戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が 戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを○%軽減 |
・竜特効
・遠反
・HP条件を満たせば全ステ+4
・片奥義隊形
・片拍節
人の可能性を・承
・竜獣以外に攻速相互信義
・竜獣以外の味方で自己ニシキバフ
・竜獣以外の味方のバフ量で初撃最大40%カット
遠反武器は絶対に盛らないというのを開き直ったかのような強化内容。
ちゃんと条件を整えれば全ステ+10、初撃カット、拍節に呼吸と盛りに盛った内容なのだがやはり武器バフが全ステ+4止まりと言うのは足を引っ張ってしまう。
何より期待されていた見切り追撃がリョウマの影響で付かなかったというのは非常に痛く、Bスキルの自由度が奪われたが為に剣に多いB専用のキャラとの差別化要素を減らしてしまった。
Cに専用が付いている事を考えると自由枠は事実上奥義とAと聖印だけであり、今後強力なスキルが追加された時の伸びしろが低く残念。
しかしその埋めているCに関しては文句なしにぶっ飛んだスキルで、(初撃限定とは言え)ダメカと雑に全ステ+6を無効化されず付けられるのは強い。
加えてAに連帯や万全を付けられるという点やSにも呼吸を選ばず密集を選択できるという点から最大値で戦えばマルスと違い強化無効で止まらないバフ盛りを備えた強力なアタッカーではある。真正面から似た形で強化したら間違いなくの壁にぶつかったのでこのように無効化されない安定感を出す方向に舵を切ったのは偉い。
同じ封印の剣出典でダメカ付与の他、が出来ない守魔バフをバラ撒き天敵の狙撃や滅殺の発動を未然に防ぎやすいエリミーヌが存在しているのも追い風でリミテッドや天火、混沌シーズンなら投げて終わる状況は結構多いだろう。
カウントの割に威力優秀な心流星が直近で出てくれた(追撃撃破すればボーナスで回避も付く)他、威力重視なら華炎が撃てるため専用奥義がないとは言えど強い奥義が撃てる点は良い。
武器のパワー不足からどうしても先入観が生まれてしまうがカバーできる数値の量がかなり多いため、総評すると見かけの倍以上には十分強くなっている。
ただ今後を考えたらやはりもう一つステバフが欲しかったというのもまた事実である。良くも悪くもに比べると安定と言うのが利点でもあり弱点。
サンプル
超英雄錬成枠
フィヨルム(氷雪の花嫁)
ギャッラルブルー |
杖は他の武器同様のダメージ計算になる 周囲2マス以内の味方は、 周囲3マス以内に味方がいる時、 |
・十字軸のHP1以下の敵に補助不可
・攻速大紋章&味方に弱化無効
・3マス条件で攻速+4
今でも使用者が居る程強い効果を持つためどうでもいい戦闘面の強化で1枠錬成効果を割き、かつ控えめな追加錬成効果だったのは完全に想定範囲内だったが全キャラで初めて弱化無効を外付けできる効果を持ってきたのは注目ポイント。
補助不可と回復以外には何も仕事がないキャラではあったが新たな効果として今までにない物を持ってきたのはかなり大きい。
環境トップの重装が弱化無効持ちとは言えそれ以外に強い重装には必ずしも備わっている物ではなく、またそれらの重装は揃って重装特効を受けるため弱化無効を付与しつつ重装特効持ちで引き戻して再行動から狙撃を撃ってくる問題児の動きを止めるという二重の役割を果たせるのは想像以上に強い。
やはり問題は入れる枠が少ないという所で、補助不可を使わずとも立ち回り上困らない人からすれば「わざわざ弱化無効の為だけに他の強サポーターを押しのけたいか?」という問題になり確かに強いものの今まで使ってなかった層が新規採用するにはやや厳しい。
個人的に補助不可が使えないのは立ち回りでどうにでもなると思ってるのでこのキャラへのあまり評価は高くないが、今まで使ってた人からすれば破格の錬成と言える。
聖杯錬成枠
ベルベット(誇り高きタグエル)
タグエルの爪牙 |
HP+3 騎馬特効 周囲1マス以内に竜、獣以外の味方がいない時、 ターン開始時、竜、獣以外の味方と隣接していない場合 |
・騎馬特効
・HP条件を満たして化身、孤軍し攻めれば実質攻守魔+12、速+8、追撃不可
・+敵が竜獣以外なら実質攻守魔+16、速+12、追撃不可、キャンセル
・速さで勝てば絶対追撃
・追撃差であれば固定ダメージ+7
ロイとは逆にニンゲンを徹底的に忌み嫌う武器へと本格的に進化し、特にニンゲンと戦闘すればとてつもないステータス差でキャンセルまで付けて殴り合う事になる。
追撃操作に関しても無事絶対追撃が付いた事で疑似怒涛のような形になり、火力不足部分も固定ダメージで補える事が出来るようになったため強化量で言えば先月のネサラに匹敵する程の物は貰えただろう。
やはり汎用武器に変える手段がない獣は錬成が外れならそれまでなのでここまで盛られたのは非常に心強い。
とは言え、今は特に竜が護り手で大きく勢力を拡大している状況な事もあり武器効果の安定度に関しては実はそれほど高くない。
またよりにもよって絶対追撃を無効化する盾壁隊形の数も多く特に盾壁開花イドゥンに対しては天敵級に太刀打ちできない。残り1体の状況なら追撃不可が外れるため問題なく倒せるが、それでも他を遠距離で処理したい時に先にイドゥンをベルベットで倒して楽な状況を作り出せないのが辛い。
と違って騎馬である為に易々と怒涛効果は与えたくなかったというのが恐らく絶対追撃の原因だろうが、騎馬獣が怒涛を継承出来ない兵種でもあるため怒涛でも良かったのでは?と言う印象は出てしまう。
しかしそう言う不満点にさえ目を瞑ればかなり仕上がったキャラなのには違いない。
対ニンゲン特化な事を除けば奥義加速に剛剣が必要なのはいくら盛られたとは言えど元の攻撃値的に少し不安なのが難点か。
サンプル
総評
S(激変。いきなり環境キャラの仲間入り)
A(正当進化。強くなったもののライバルは多い)
B(順当に強化されたので使い道あり。新規で作るかは微妙)
C(強化されたが使い勝手が微妙)
兎にも角にもデジェル。
最近は当初から弱いようなキャラでも平気で外れ錬成を渡してくるぐらいの采配をしてきたので無難な物を終わると思いきやこの盛り具合である。
まあ一度ぐらいは輝かせても良いんじゃねと言う感じで渡したと思うとは言え好きだった人には朗報だろう。武器錬成はこれぐらいぶっ飛んでて良い。
ロイに関しては全然使えるとは言えやはりステ+8じゃない分のパンチの弱さは否めない。しかも今後出てくる3部W伝承は以上に当時騒がせたキャラばかりなのもありどう錬成されてもより強くなりそうなのが悲しいところ。マルスとの差別化点に凪で止まらなくなった点を利点としたが現状強化無効がそこまで蔓延ってないので今の環境では差別化として弱いと言わざるを得ない。
ただそれでも歩行の中では結構強い方にはなったと思うのでもしこれから歩行向けに良いスキルが増え始めて、かつ見切り追撃がない点をBに付ける以外で解消する手段が増えればワンチャン以上あり得るかもしれない。
武器のステバフが弱くても強化版全種信義で他のキャラより実質ステが2~3近く高くなってるのでポテンシャル自体は侮れない。
とは言え全体的に先月がややインフレ寄りだった割にはデフレ傾向が目立つ。
フィヨルムみたいに扱いが難しいキャラが居たのでそこは仕方ないが伝承や聖杯より目立つ恒常...みたいな感じになってしまった辺りがそれをまさに表してしまっているので以外にもう1体強烈なパンチを持つキャラが居てもよかったのでは?と言うのが率直な感想。とりあえず武器遠反の冷遇はもうやめろ
来月は既に確定している水着レーギャルンを除くと恐らくアルム、ナーガが同時に錬成される上にそろそろフランネルやカムイ、チキ辺りが追加で来そうでいずれも一時代を築いた者ばかり達になるので期待度高め。
特にが便利なのか微妙なのか中途半端な位置で現在まで居座り続けているので竜特効付与以外に良いサポート効果を得られたら確実に有用な攻撃神階になり得る。期待の1体だが一度パック売りされたのがデバフになるかが懸念材料。
チキは遠反なので残念ながら現状期待出来ず割と早めに消化する意味で8月に回される可能性はなくはなさそう。
更に聖杯枠には遂に期待されていたルトガーの順番。キラー錬成がほぼ確定しているのであとはどこまで心流星適正が生まれるかが分かれ目になる。
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